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ポジティブ信仰への疲れ

こんばんは。Mr.Gです。

本日は、「ポジティブ」について。


ポジティブであることは、大切。

それは、間違いない。

「病は気から」という言葉もあるくらい、

やはり精神的な明るさは、肉体にも影響を及ぼしますから。



しかし、Mr.Gは思うのです。

ポジティブにも2種類あると。


1つ目のポジティブ。

思うようにいかないこと、辛い出来事があっても、

それらを次に活かそうと前向きに捉え、そして行動に繋げる行為。


2つ目のポジティブ。

思うようにいかないこと、辛い出来事があっても、

それらを口や態度に出すことを我慢し、

何事もなかったかのように、ただ明るく振舞う行為。



ざっくりしていますが、違いわかりますか?



大きなポイントは、

「思うようにいかないこと、辛い出来事(ネガティブ)をそのままにしているか、否か」

ということ。



つまり、本当の意味でのポジティブってのは、


ネガティブな事をポジティブに変換しようと、

最終的には、ポジティブな結果に繋げようと、

何かしらの策を考え、実行すること。



Mr.Gの周りでは、最近やたらとポジティブであることを前面に押し出す人が増えた。

気持ちはわかります。

誰だって、ネガティブ一色よりポジティブな方が本人も周りも気持ち良いし。



だが、

表面上のポジティブ人間になりたいのか?

それとも、真のポジティブ人間になりたいのか?



おそらく、2つ目のポジティブタイプの人は、

このようなことに疑問すら覚えたことがないでしょう。



無理やり2つ目のポジティブタイプになって、

一体何がどう状況が変わるのか?

具体的に、何か変わっているのか?



ポジティブになることは、大賛成!

ならば、ポジティブになるには、具体的にどうすればいいのか。


そこを考えずに、ただ念仏のように

「ポジティブポジティブ…ごにょごにょ」

「やっぱポジティブが一番っしょ!」

なんて言っている口だけポジティブビッグマウスでは、

物事が好転することは無い。



それでも、他害が無いならMr.Gも特に何も言わない。

人それぞれ考え方があって良いわけだから。



問題は、

2つ目の口だけポジティブビッグマウスタイプの人は、

周りの人間にも同じようなポジティブタイプになることを強要する場合が多い。

口に出さなくても、そういう空気感を纏っている。

(空気読めよ!と)



これが、厄介であり、

正直、一緒に居ると疲れる。


実際、言っていること、やっていることは、

昔からよく居る、売れてないバンドマンがロクに練習もせずにデビューを夢見るような、

夢見るユメコとユメオちゃんと本質的には、何も変わらない。


なぜなら、「ポジティブ風」であるだけで、実際には何も具体的な実行が伴わず、

そればかりか、真のポジティブタイプが状況を好転させようとしていることを高見の見物していたり、

自分は関係ない・誰かがやってくれないかな・自分の立場ではどうせ何もできないから

などど、本音では思っていたりする。

(試しに、普段からポジティブイメージある人に訊いてみてください。意外に、見せかけポジティブ論者多いから)

(「手作り風」は、あくまでも手作りに似せただけの機械式大量生産物)



ここまで言うと、

「売れていないのに練習もせずに恋人のヒモになっているようなバンドマンと一緒だったな」

とようやく気付くし、

そういう人種にはなりたくないなと感じるようだ。



逆に考えてみよう。

ネガティブ=悪

なのだろうか?


生物学的に、人間はネガティブだと言われている。

当然だ。

いくら頭脳が発達し、食物連鎖の頂点にいるとは言え、

腕力では、熊に敵わないし、

足の速さでは、チーターにも敵わない。

もし、腹をすかしたライオンやトラと一緒の檻に体一つで入れられたら、

命の保証は無い。


つまりだ、人間がここまで頭脳を発達させ、生き延びて来られて、

現在も進化を続けていられるのは、

実は、ネガティブだからでもある。


ネガティブだからこそ、身体能力を頭脳で補わなければならないと

必死でコミュニケーションを図るうちに言語が生まれ、

言語が発達したことにより、互いの意思疎通が細やかにできるようになった。

それに伴い、より精度の高い道具や文明をつくることができ、

今日まで生き延びているわけだ。



ならば、

その頭脳を使わなくてどうする?

考えることを放棄してどうする?


バカの一つ覚えのごとく、

ただただ何も考えずにあっちにフラフラ、

こっちにフラフラと、

流されているだけでは、

どこにもたどり着けない。



まして、かつてないほど、

ありとあらゆる情報が出回っている世の中なのに。


全く反対の考えが、それぞれの正義を謳い、

一見すると、どちらも正しく思えてしまう時代なのに。



まとめると、

①ポジティブにも、大きく2種類ある。


ひとつは、ネガティブをポジティブに変えようと具体的は実行を伴うポジティブ。


もうひとつは、ネガティブなことを口にしない、ネガティブな気持ちを押し込めるポジティブ。

そして、ポジティブを他者に悪気無く押し付けるが、

それは、本質的には「売れないヒモバンドマンと同じ」であること。



②人間は生物学的にネガティブであり、

ネガティブであるが故に、ここまで発展してきた。

ネガティブであるが故に、頭脳を発達させてきた。

ならば、本当のポジティブになるために、

まずはポジティブとは何かということに向き合う必要があること。



人との出会いは、一期一会。


Mr.G


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