習字(18)

画像1 習字(18A):「学を絶てば憂い無し」老子:学ぶことをすっかりやめたなら、思いわずらうこともなくなるのだ。しかし、人間はどうしても知識欲にとらわれて憂いをなくすることができないものだという、悩みの吐露でもあるように思う。
画像2 習字(18B):篆書体で書いてみた。考えてみれば、今から2500年も前に、日本人がまだ縄文から弥生時代になるころに、ここまでシニカルな叡智がすでに語られていたということが驚くべきことではないだろうか。宗教の神秘化や狂信が人類を惑わすのはこれから後なのである。

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