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私という人 〜笑顔の裏には〜

小中学生の頃に

友達と呼べる子が

いなかった私。

新しい自分になる為

高校生活スタートの

第一歩として

過去のクラスメートが

いない高校への入学と

ギャルになる事で

自分を変えようとしていました。

なぜギャルなのかって?

私が高校生の時代はギャル全盛期

ギャルを攻撃する子なんて

いないだろうと考えていました。

髪は茶髪にメッシュ

頭にハイビスカスをつけ

アクセサリーはジャラジャラ

ミニスカートにルーズソックス

ギャルメイクをして

手首にシュシュは必須アイテム

ALBA ROSAやCOCOLULUなどの

ショップ袋を通学カバンと

一緒に持ち歩いていました。

完璧なギャルです。

私の通った学校は県内一

とも言える

学力の低い学校でした。

制服はありますが

私服登校を許可していて

ほぼ校則がない女子校。

私のような暗い経験のある子

学力が伴わず他校を諦めた子

勉強したくないけど親に

高校だけは卒業しなさい

と言われている子

ここへ入学する理由は

様々なようでした。

入学した数日後

一人の子から声を

かけられました。

「◯◯ちゃんだよね?」

「◯◯小学校だったでしょ?」と。

小学校一年生の頃に

クラスメートだったI

二年生の時に転校していき

私の記憶には残っていません。

そんなIは再開を喜び

一緒に登下校を

するようになりました。

私の求めていた

平穏な日常が続いていたある日

Iから突然

「あんたイジメられてたんだって?」

「ダサっ」

「無理してギャルとかウケるから」

「恥ずかしいから友達辞めるわ」

と突き放されてしまいました。

昔の記憶が蘇った時

ピンと張っていた

糸が切れた感覚になりました。

私は思わず

「あんたも友達いなかったんでしょ?」

「良い子ちゃんの振りなんかして」

「◯◯のくせに!」

と反発してしまったのです。

ギャルになると自分の

想像以上の強さを吐き出す事が

出来てしまうんですね。

これには自分でも驚きました。

彼女に友達がいなかった事は

電車の中で偶然

聞こえてしまっていたのです。

中学時代は日々

クラスメートへ手を挙げ

怪我をさせていた問題児

だったようです。

Iは

まさか自分のことを

知っていたなんてと

驚いていました。

その日をきっかけに

Iは私に対し

クラスメートのいる中で

暴言を吐くようになりました。

幸いなことに

Iと一緒になり私を

攻撃する子はおらず

私を守ってくれる子ばかりでした。

「イジメとかダサいから」

「一人じゃ弱くて何もできないんだな」

「あんたの味方するやついないよ」

と口々にIへ伝え

人生初めての仲間(友達)が

出来た瞬間でした。

私を攻撃したかったIの

居場所はなくなり

高校一年の夏休みを前に

自主退学していきました。

私は過去の穴を埋めるように

いつも行動を共にしていた

Nと買い物をしたり

プリクラを撮りにゲームセンターを

ハシゴしてまわり

カラオケで歌い騒ぎ

充実した日常を送っていました。

高校一年生の夏休みが終わり

二学期が始まった頃

私は校外で

視線を感じるようになりました。


私といつも遊んでいた

Nの笑顔の裏には

悪魔が潜んでいたのです。


・・・・・・・・続く



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