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どうすれば? 〜イベント成功! でも中高生はスラムダンクに動かなかった〜

11月5日、Jヴィレッジにて、「Sports Volunteer Festival 2023 スポーツって面白い」イベントを無事実施し、140名の参加がありました。

映画「THE FIRSR SLAM DUNK」を上映したのち、トークショーを実施しましたが、映画は大ヒット作品であるがゆえ、様々な制約が次々と湧いてくるように示され、何度も諦めかけました。でも、そのたびごとに皆様の協力があってなんとか上映に漕ぎ着けることができました。

私はこの映画を見るのが5回目!でしたが、それでもまた新鮮な感動がありました。初めての方も、原作を読みこなしている方も、子どももお年寄りも、すべての人が満足できる、本当に素晴らしい映画だと思います。
アンケートでも皆さん「最高でした!」と書いてくれていました!

トークショーも実は綱渡りでした。
仙台89ers所属の猪狩さんは、最後まで「もしチームの誰かが怪我したりして、自分に試合出場命令があったらごめんなさい!」とのことだったので、本当に到着した時には心からホッとしました。
遊佐さんは、当日郡山市で行われた高校サッカー選手権福島県予選決勝のテレビ解説をこなしてから、Jヴィレッジへ駆けつけるというミラクルでした。
ファシリテーターの石河さんとは旧知の間柄ですが、10月14日の福島ファイヤーボンズの開幕戦でお会いした際ご相談してOKをもらえたばかりでした。

しかし3人とも「さすがプロ!」でした。
映画の興奮冷めやらぬ中で聴く、地元出身で「スラムダンク奨学生」の猪狩氏の話は、スラムダンク愛、バスケ愛に溢れ、会場全体を熱くしました。
遊佐氏は子どもたちに対して、楽しいことはやり続けろ!というメッセージをわかりやすく伝えると同時に、私たちボランティアに対してもしっかり感謝を伝えてくれました。
それをまとめる石河さんの力量は、本当に安心感がありました。

そして、いつも感じることですが、ルーターズの仲間たちの見事な「イベント運営力」!!!この仲間無くしてイベントは成り立ちません!

紛れもなく素晴らしい時間でしたが、
私にはどうしても残念でならないことが一つありました。

それは中高生の参加がほとんどなかったことです。

映画上映は、「映画館がない、相双地区において、中高生にこの映画を見る機会を!」と始まったものです。来ていただくための「最強のコンテンツ」として THE FIRST SLAM DUNKを選び、頑張って上映にいたりました。

浜通りの、すべての県立高校にチラシを配布しました。
SNSは制限がかかっていたので、ギリギリになって使えるようになりましたが、多くの人が拡散してくれました。
新聞にも告知記事が載りました。
しかし、この地区の高校生は、ほとんど来てくれませんでした。

悔しいし、残念だし、情けないです。
どうすればよかったのでしょうか。世代が違うのかな?

「映画」は「文化」だし、「教養」のひとつだと思っています。
今や部屋でネット経由で、無料もしくは低額な料金でさまざまなコンテンツが見れる時代です。
でも、劇場へ足を運び、お金を払い、真っ暗な中で大スクリーンでの美しい画像と高音質なサウンドを集中して味わうことができる「映画」は特別です。
できることなら、被災地と言われるこの地域の子どもたちにも経験して欲しいです。

イベントを終え、とりあえずホッとしています。
新しく「スポーツって面白い」と感じた人が増え、Jヴィレッジや映画や、そしてルーターズに興味を持ってくれた人もたくさんいました。
でも、イベントは疲れます。
「もう、いいや!」
それも率直な思いです。

とりあえず先のことは考えず、今やるべきことをがんばりま〜す!
来てくださった皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

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