月とスタートライン

毎日が
何だか上手くいかない
帰り道はいつも負け犬

全て投げ出して
諦めてしまおうか
腐りはじめた私に
北風が吹き付ける
横っ面に追い打ちだ
睨んだ東の空には
月が浮かんでいる
今日の残した青が沈む

もう駄目だって
思った時
それは
スタートのサインだと
始まりのサインだと
誰かが言っていた
こんな時に思い出した言葉が
妙に涙を誘ってくる

西の空は
絢爛豪華な夕焼けだ
私は振り返らない
青い澱の溜まった東へと
一新に進む 
私は負け犬
もう駄目だの先へ行こう



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