【エッセイ】正月の想い出
久しく健康な正月を迎えた。
普通にバイトをして、普通に新年を迎えた。
私の家では正月は地獄だった。
毎年のごとく両親が同じ理由で喧嘩をしていた。
おじいちゃん家で正月を過ごすか自分の家で過ごすかどうかで喧嘩をしていたように思う。
実を言えば喧嘩の内容はもう覚えてない。怒鳴り声と物がぶつかる音を聞きすぎて物事を忘れることが得意になった。
得意というか、ただの阿呆に成り下がった。元々かもしれない。
ただ記憶に残ったのは毎回車で喧嘩をしていてハンドルの握り合いで死にかけたことと家に