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アメリカテック企業で働く - 心理的安全性のはなし

こんにちは。きなりこです。
すっごい大きなタイトルになりましたが、あくまで、現在アメリカで働く私が感じた、私の職場での心理的安全性についてのお話です。



きっかけ

きっかけは、今日の午後に「女子だけで、オンラインでランチやゲームしながらお話ししようよ!」という会に参加したことです。
部署が離れてしまって、紅一点になった女性が、もともと所属していた私たちの部署の女性に声をかけてくれました。全員で10人くらい集まりました。

そこで、最近感じたHighとLowについて一人ずつ話しました。

意外だったこと

最初の方に話してくれた人がかなりカジュアルに話してくれたおかげもあったと思うのですが、みんなが結構オープンにLowについて話していることに気づきました。

”すごく欲しい植物があったけど、すごく値段が高いから、夫を説得して買ったにもかかわらず、枯らしてしまったので、こっそり新しいものを買って取り替えておいたのにまた枯らしちゃって、その上こっそり変えたこともバレて喧嘩になった”

”冬の間、寒くて暗くて(ユタ州に住んでる人)鬱になりかけて、今もまだ引きずってるけど、なんとかなりそうかな”

”息子の咳が半年以上続いていてとても心配”

”ここ何ヶ月も胃の調子が悪くて、医者に行ったり、薬を試したけど良くならない”

そして胃の調子が悪かった人が、こうつづけて言ったのです。
「このことを家族以外に初めて言った・・・職場で普通にそんなこと言ったら、体調管理ができてないとか、言われても仕方ないから、言えなかった。
こんなふうに、安心して言える場を作ってくれて、ありがとう」

それを聞いて私は泣きそうになりました。

そんなに辛い思いしてるなんて、これっぽっちも出していなかったように見えてたし、そんな風に私たちを信頼してくれて嬉しかったのです。

この場は飾らず話せるな、という感情は私もその場で感じていたことでもありました。

なんだか安心した気持ち


心理的安全性とは

「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。

組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。メンバー同士の関係性で「このチーム内では、メンバーの発言や指摘によって人間関係の悪化を招くことがないという安心感が共有されている」ことが重要なポイントです。

心理的安全性とは - リクルートマネージメントソリューションズ 用語集より

先日のnoteにも書いたのですが、カジュアルなようでいて、今のアメリカの職場は緊張感があります。
忙しいと言っていないと、怠けていると思われそうな雰囲気もありますし、いつもポジティブに振る舞っていないといけない感じや、上の人をこれでもかとオープンに賞賛しているのをよく聞きます。

でも、みんな人当たりがよく、丁寧で、自分もそうしていれば、全体の雰囲気はいつも穏やかな感じです。

みんなが過ごしやすいようでいて、その雰囲気を保つためにみんなが少しずつ無理をしているのかもしれないな、と思いました。
いろんな人がいて、仕事のために人が集まっている職場ではそれが社会人として当然なのかもしれませんが、仮面を被ったままの自分にどこかで疲れているような気もします。

自由に発言できるようでいて、発言する内容は慎重に選んでいる、みんなの少しずつの犠牲によって作られた心理的安全性の中にいるような気がしています。

おまけ

最後に、skribblというオンラインで絵を描いて言葉を当てるゲームをしました。これまた英語ネイティブでない私には少し不利でしたが、画伯がいたおかげもあり、かなり笑って楽しかったです。おすすめ。

https://skribbl.io/


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