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モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方

この本、「マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方」は、興味深い内容が詰まっています。著者はこれまでに5つの異なる幼稚園や保育園で勤務経験があり、それぞれの教育法の異なる環境に身を置いてきました。その中で、モンテッソーリ教育の幼稚園での勤務経験が特に印象的だったそうです。

モンテッソーリ教育は、子どもたちに自発的に活動を選ばせ、彼らが自分から興味を持って集中して取り組む様子を重要視する教育法です。著者がこの教育法に触れ、子どもたちが自らの意欲を持って学び、活動に取り組む姿勢に感銘を受けたということが、この本の出発点です。

モンテッソーリ教育ハーバード式の教育法との融合についてのアプローチも興味深いところです。ハーバード式の教育は、知識の幅を広げることに焦点を当て、深い学びを促すものです。この2つの教育法がどのように組み合わさり、子どもたちの才能を伸ばす手助けをしているのか、本書が詳しく解説しています。

この本を読むことで、子育てや教育に関する新しい視点を得られることでしょう。子どもたちが自分から学び、成長するためにどのような環境とアプローチが効果的なのか、著者の体験を通じて学び、考えることができます。

モンテッソーリ教育の幼稚園での経験が、著者にとって重要な洞察をもたらしました。この教育法の特徴の一つは、子どもたちがケンカなどの問題を自分たちで話し合い、解決しようとする姿勢を育むことです。著者は、この環境と大人の関わり方が、子どもたちを自立させる力を育むのにどれほど効果的かを実際に目の当たりにしました。

モンテッソーリ教育を知った後、著者は教え子や自身の子どもたちに対しても、自分から選び、自分の興味に従って活動できる環境を提供しました。さらに、問題や困難が発生しても、子どもたちが自分で解決できるスキルを身につけるサポートを行いました。

この実践的なアプローチが、子どもたちの自己肯定感や自己効力感を高める一助となったことは間違いありません。自分から行動し、考え、問題を解決する力は、将来の成功において極めて重要です。著者の経験が、読者にも子育てや教育に新たな視点を提供してくれることでしょう。

著者は長い年月をかけて、モンテッソーリ教育の現場で試行錯誤し、子どもたちと触れ合ってきました。この30年間という豊かな経験から、教え子たちや著者自身の子どもたちが、自信を持ち、自分の人生を自分らしく歩んでいることを感じています。

試行錯誤を通じて築かれた洞察や知識が、彼らにとっての貴重なガイドとなり、成功への道を切り拓いたのです。モンテッソーリ教育の理念は、子どもたちが自己肯定感を高め、自己効力感を養うことを重要視しています。その結果、彼らは自信を持って未来に向かって進む力を身につけ、自分の才能を伸ばすことができたのです。

この本は、そのような実践的な成功体験を通じて、子育てや教育における新たな展望を提供します。

モンテッソーリ教育は、1907年にマリア・モンテッソーリによって考案され、感覚教育法のパイオニアとして知られています。その発端は、知的障がいを持つ子どもたちに対して、感覚教育法を実施し、その結果、知的水準が向上したことにあります。この革命的なアプローチが、後に「子どもの家」という保育施設での健常児に対する教育法として展開され、モンテッソーリ教育が完成されました。

驚くべきことに、モンテッソーリ教育はその後、100年以上の歴史を持つ教育法として、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの観点からも確かな根拠と効果が認められています。この教育法は、単なる理論だけでなく、実践に基づいて進化し、多くの子どもたちに貢献してきたのです。

未来の社会は、今までとは異なり、予測が難しい時代が確かに訪れつつあります。このような状況では、他人に頼ることが難しくなり、むしろ自己決定力と主体的な行動力がますます重要になります。

モンテッソーリ教育は、自立した個体を育てる教育法としてその効果が実証されています。私自身の経験からも、この教育法をおすすめしたいと感じています。未来の社会を成功裏に生き抜くためには、子どもたちに自己決定力と問題解決能力を備えさせることが非常に重要でしょう。その点で、モンテッソーリ教育は理想的な方法と言えるでしょう。

モンテッソーリ教育の中で、私にとって特別な思い出の一つがあります。それは、見た目だけでは人の頭の中身は分からないという重要な教訓を教えてくれた出来事です。

ある日、キンダーランドに子供を迎えに行った時のことでした。通常、ある女の子はいつもボーっとしていて、身支度をすることがありませんでした。彼女の母親はいつも彼女を急かし、早く身支度を終えるように言っていました。

しかし、その日、子供たちを迎えに行くと、その女の子はギャン泣きしていました。そして、いつもボーっとしている彼女が、私に近寄ってきました。彼女は言いました。「あの子がおもちゃをとっちゃったから、この子は泣いているんだよ。わたしは『貸して』って言えばよかったと思うんだよね。」
その瞬間、私は気づきました。彼女が身支度をしない理由は、実は人間観察をしていたからだということを。私は彼女の話を聞きながら、その子の考えに耳を傾けました。

すると、その子は、驚くべき速さで身支度を終えました。彼女が見せたこの行動力は、見かけだけでは分からない内面の豊かさを示していたのです。

この女の子の経験から、私は重要な教訓を得ました。深く考え、思考を巡らせていると、手が動かなくなることがあります。この子は、外から見ると何も考えず、何もしていないように見えましたが、実際には非常に思慮深く、哲学的な考え方をしていたのです。

この出来事を通じて、私はますますモンテッソーリ教育に魅了され、子供たちを育てる方法として採用しました。彼女のような子供たちが、内面で深い洞察と哲学的な思考力を発展させる機会を持つことができる教育法として、モンテッソーリ教育は素晴らしいものだと感じたのです。

この本の著者は、モンテッソーリ教育に触発され、さらに深堀りしてハーバード大学の心理学の教授であるガードナー氏の「多重性知能理論」に出会いました。彼はこの理論を通じて、困難な子供や問題を抱える子供、そしてぼーっとしているように見える子供など、どんな子供でも理解し、その内に秘めた素晴らしい能力を「見える化」できる方法を見つけたのです。

モンテッソーリ教育では、*が極めて大切にされています。これは、子供の感覚機能を研ぎ澄ませ、適切な時期に適切な経験を積むことが、その後の発達に大きな影響を与えるという考えに基づいています。さらに、ガードナー氏の多様性知能理論を参考にし、「9つの知能」を導入しました。

この教育法では、子供たちの年間カリキュラムを構築する際に、「9つの知能」を基に子供の才能を見つけ出し、伸ばすアプローチを実践しています。これにより、以前は「問題児」とされていた子供たちに対する評価が劇的に変わりました。

先生たちは、かつて「あの子、気になるよね」「あの子、問題だよね」と言っていた子供たちについて、新しい視点からアプローチし始めました。彼らの行動や反応を「9つの知能」の観点から見つめ直し、驚くべき才能や特徴を発見しました。

例えば、一見「問題児」とされていた子供が、実は「自分の知能」に優れていることがわかり、彼らのすばらしい特性が認識されました。また、別の子供は「人の知能」に秀でており、人間関係を構築するのが得意であることが明らかになりました。そして、もう一人の子供は「感覚の知能」に優れており、ビー玉を見て驚きと喜びを表現していました。

こうして、子供たちの評価が180度変わり、それまでの「問題児」から、個々の特性や才能を尊重するアプローチへと刷新されたのです。

その個々の特性や才能が認められることで、彼らは自信をつけ、積極的に自己表現しようとするようになります。この過程で、子供たちの成長を支える大人たちの役割は極めて重要です。子供たちの自己肯定感や自尊心を育むためには、彼らを理解し、受け入れ、尊重することが不可欠です

どの子供も、誰かにはない独自のすばらしい能力や特性を持っています。そして、その能力や特性を引き出し、伸ばすための貴重なツールが「9つの知能」です。この教育法を通じて、子供たちが自己発見し、自分自身を誇りに思えるようになり、自信を持って未来に向かって歩み出せるようサポートされることでしょう。

だからこそ、私はこの「9つの知能」を理解し、実践することの重要性を確信しています。子供たちが持つ無限の可能性を引き出し、彼らの成長を支えるために、この本を心からおススメします

「9つの知能」を理解することで、お子さんへの見方が一変し、彼らの行動を「知能の発達を促す行動」として捉えるようになります。これは、子供たちをより総合的に支援し、成長を促進する方法です。

**「9つの知能」を通じて、お子さんの個性や能力を尊重し、それぞれの知能を発展させる方法、つまり「輝きメソッド」**を試してみることは、彼らの将来に向けて素晴らしい礎を築く一歩です。

私たちの願いは、お子さんたちが自身の独自の才能を最大限に活かし、未来に輝いていくことです。みなさんもぜひ、この素晴らしい教育法を通じて、お子さんたちの成長をサポートし、彼らが光り輝く未来を築く手助けをしていただければと思います。

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