子供はわかってあげない

「ドライブ・マイ・カー」のノミネートで俄然注目を浴びてるアカデミー賞。
日本アカデミー賞を含め、なにが獲るのか楽しみだ。

私個人的には、日本アカデミー賞作品賞を獲ってほしいのは、「護られざる者たちへ」だけど、昨年の映画で一番好きなのは、「子供はわかってあげない」だったりする。

「子供はわかってあげない」は上白石萌歌ちゃん主演の映画。
水泳部員・朔田美波と、書道部員の“もじくん”こと門司昭平が繰り広げる恋と冒険が、ザ・青春って感じでまぶしい(もじくん役は細田佳央太くん)。
同じアニメが好きっていう共感が急速に距離を縮めて、恋になっていく感じとか。心配が高じてがむしゃらに走るところとか。恋の衝動がイイネ!

美波の大冒険は、水泳部の合宿といつわって、本当のお父さんに会いに行くこと。本当のお父さんの家は、海辺の静かな町にあって、広い空と青い海、ピカピカの太陽がまぶしいところ。シンプルな平屋も、海の家っぽくて、夏休み感が増す。

2021年はご時世柄、夏休みを満喫することも、旅行に行くこともできなかったから、思ったよりずっと閉塞感に苛まれてたらしい。美波の夏休みをたどることで、一息つけた気がした。

物語とは全然関係ないけど!
その前に映画「鳩の撃退法」を観てたから、トヨエツのギャップがすごかった。冬のチンピラでさえ「その名を聞いただけで震え上がる」ほどの人物から、夏のお父さんへ。晴れの水着姿なのに、カッコいい感じにならないのがお父さんって感じでよかった!

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