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グレーゾーン

「白黒つける」なんて言葉があるように、どちらかハッキリさせる時などに、白と黒が用いられる。
私は昔からどちらかにハッキリしていて、0%か100%な人だった。

30代の時に数年いた、建築用資材を輸入する会社で出会ったKちゃんというとてもユニークなコがいたのだけれど、彼女はいつも私に「こちら側(グレーゾーン)にくればラクなのに。笑」と言っていた。

当時の彼女はまだ20代だったが、色々あって(人は誰でも色々あるものです)、内面はとても大人だった。
達観していた。

そんな彼女はきっと、彼女の人生で起こった何かの途中途中で、すこしづつ白と黒が混じり、いつしかほぼグレーになったのだろう。
どちらにも決めない、ぬるま湯のような心地よさ。
そう彼女は表現していた。

それが出来ない人は、時には自分で自分をも居心地悪く、首を絞めることになる。


白しか見ない。
自分にある、生まれ持ってきた黒は、その辺に放置して、白だけを日々見て生きてきた。

けれど。
最近やっと、白黒セットの方が人間面白いのだと、気づき始めた。

白だけ、白一辺倒だと、薄っぺらい。
いわゆる”深み”がない、というやつだ。

孔子様は、”不惑の40代”とおっしゃったが、中身が20代の私は、まだまだ基礎作りの途中だ。😅


会社での人間関係を見ていると、正しいことが必ずしも良いことではないことにも気づく。
正論を振りかざしても、誰かの立場を良くなくしたり、誰かを傷つけることもある。

そういう”塩梅”って、とても難しいけれど、その時々に合わせて臨機応変に対応してゆかないと、人間関係や自分の立場は作りにくい。


同僚が、いつも正しいことを折り目正しくきっちり言う同僚が、鬱っぽくなってお休みしだした。
私は唯一の同期だからか、休む前に理由をLINEで送ってくれた。

無理をしないようにと返信したら、「こまさんからかけてもらえる言葉、好きです。前向きになれるので。」と返ってきた。

私は「ペンは剣よりも強し」だと思っている。
たったそれだけの言葉で少しでも気持ちがラクになるのなら、いくらでも送るよ。

「また笑顔で帰ってきたいです。」
そう締めくくられていたLINEを読んで、戻ってきたらぜひ「グレーゾーン」に身を置くことを教えてあげたいと思った。

にわか先輩だけれど。


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