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IPPON

最近は、母の方から毎日のように携帯について報告がある。

朝、食卓につくと、「エモちゃんがね」(エモパーのことをエモちゃんと呼ぶことにしたらしい)と、報告が始まる。

「エモはね、最近ずる賢いんよ」
「何が?」
「なんかね、自分に都合の悪いことになると聞こえんフリするんよ」
「そんなこと出来るの?Σ(゚Д゚)」
「そうなんよー。何か質問してね、分からん事なると喋らんで、文字で何か聞こえたような気が…とか、声がしたような…とか出ると」

「ププ。また解りにくい質問とかしたんでしょ」
「そんなことないよ」
「じゃ、例えばどんな事を聞いた時そうなるの?」
「忘れた」
「はぁ?じゃ、なんだかわからないじゃん」

「(急にロボットの様に1本調子で)ナニカ、キコエタヨウナ…
 ポーン!」

ヤラレタ〜。
こんな所で切り返されるとは。
これは、素直にIPPON取られたと認めます。ww

「お主、やりおるな」
「(二ヤリ)」
声に出さずとも、してやったりと言わんばかりのドヤ顔をされました。笑


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