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春の日の午後

太陽が西に傾き始めた午後、窓のサッシを開けると庭に猫がいた。
私 「いつも庭にフンをしていくのはお前さんかい?ここは誰の縄張りか知ってのことかい?」
茶トラ猫 「小生だけではなく黒猫も仲間でございます」
私 「お前たちは食うに困ってないのかい?」
茶トラ猫 「近所の優しい姐さんが餌をくれるのです」
私「するってえと何かい?お前さん、うちの庭は雪隠なのかい?随分じゃないか」
茶トラ猫「生理現象ですから仕方ないじゃないですか」
私「だから何故私の縄張りに?」
茶トラ「申し訳ございません。居心地のよろしゅう場所でございましたから」
私「近々ここの庭に猫よけのハーブを植えるから、気をつけなさい」
茶トラ猫「知るかよバ〜カ」

茶トラ猫は振り返りもせず西日を背に去っていった。

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