見出し画像

踊る喜び

昨日、習っているベリーダンスの内輪の発表会がありました。
地元の小さなペルシャ料理レストランを貸し切って行われました。店内は異国情緒溢れるエキゾチックな内装でして、イラン人オーナーが作る本格的なペルシャ料理と、シーシャ(水タバコ)が楽しめる、とっても素敵なお店です。

 最近ホルモンバランスの影響か、心がムズムズしたりモヤモヤしたりすることがあって、「こればっかりはもう仕方がない、そのうち治るだんべ」と諦めていたのでした。

しかし発表会前日、家で酒を飲みながらダンスの練習をしていて、ふと、
ああ、私には踊る喜びがあって良かったなあと思いました。霧が晴れるとまではいかないけれど、なんとなく心に光が指すような感覚がありました。
  

そして昨日、ダンス仲間や、そのお知り合いの皆様の前で踊って、すごく幸せな気持ちになりました。また、みんなの舞を目の前で眺めて、喜びで満たされる感覚を覚えました。

こんな素敵な場所で踊ることが出来て、皆様から拍手をいただいて、本当にありがたいな。こんなに奇跡みたいな幸せは、なかなか体験できることじゃないな、と心から思いました。


そして発表会が終わったあと、みんなでお料理をいただきました。

その時、先生の古くからのご友人で、読書を嗜む年上の男性からみんなのダンスの感想をいただきました。

 私については
「女の情念が感じられて良かった。天城越えみたいだった」
とのこと。

お、女のじょうねん……。

その感想をいただいて、私はギクリとしました。
というのも、ついこの間まで、女の情念を扱った小説を書いていたのです!!男女の愛憎について書いた、まさしく天城越えの世界観のお話です。こ、こっええ〜!!!

たぶん、これは芸術の世界ではみんなそうなのかもしれないですけど、
同じ曲を同じ振り付けで踊っても、人によって全く違うダンスになるんです。素人であればあるほど、その人の個性というか、内面が顕著に表れるんですよね。

ダンスに限らず、年齢を重ねると、内面が雰囲気や所作に表れるので、気をつけなきゃいけないなと思いました。普段思っていることが、言葉や態度や目つきで自然に表れますもんね。 

ていうか、勇ましい小説を書いたら、勇ましいダンスになるのだろうか。今度実験してみよう……


読んでいただきありがとうございます。皆様の幸運をお祈り申し上げます。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?