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自分にコンテンツをどう取り込んでいくのか

前回の記事の続きです。


自分に何か入ってくるときは,何かしろのフィルターがかかってから自分に届くんですよね。
最近ニュースでも出てくるバイアスなんかはこれに当てはまりますね。

学校での出来事も例外ではなく,フィルターを通して,子どもたちに届いていきます。
今回はそのフィルターに注目します。

前回の表をもう一度。

水色はぐるまもフィルターになりますが,これは自分の持っているフィルターです。外界の刺激をどう享受するかってやつですね。
黄緑はぐるまもフィルターとして,コンテンツ(※学校の話なので教材のことを差すこととします。)を水色さんまで運ぶ役割をしています。

水色はぐるまと黄緑はぐるまの違いは,自分の中にあるか外界にあるかです。※子供目線で見たときに。
黄緑はぐるまは教師側(授業を作る側)に依存するところが大きいです。

どんなものが黄緑はぐるまのなかに?

ツール
ICTを活用するのか,ノートを使うのか,もしくは実際に触りながらするのか,何の道具を使うかですね。

メソッド
向山式などが有名でしょうか。国語では筑波大付属の青山先生が提唱なさっている「フレームリーディング」や葛原先生の「けテぶれ」も大変お世話になっております。

マインドセット
これは教師側のマインドセットという意味です。良くも悪くも,教師のマインドセットがオレンジはぐるまに与える影響は大きいです。私は古舘先生のVoicyをよく聞かせていただいております。

言語・手段
ツールとにていますが,そもそも何語で学ぶのかというのもここに入ってくるかと思います。外国語の授業をオールイングリッシュでするのとそうでないのはだいぶ感じが違いますよね。

黄緑はぐるまが回ると?

黄緑はぐるまは子ども本人にはどうにもできません。教師が与えているはぐるまだからです。
※個別最適な時間の使い方をしているから,子どもたちがツールを選べるよというのは,教師がそれに対応できる時間を提供できているから成り立つのであって,これは黄緑はぐるまに入ると考えます。
まず,教師はこれをコントロールして回していきます。
教材(オレンジはぐるま)が回っているところに,教師は黄緑はぐるまをかませます。オレンジはぐるまと相性のいい,形のあった黄緑はぐるまをはめることができると,より効果的に回り始めます。
そこに水色はぐるまをもった水色さん(子どもたち)がやってきます。
教師は黄緑はぐるまにうまく子どもたちをいざないます。
※中にはオレンジはぐるまに飛び込んでいく子どももいるでしょう。
すると,三つの歯車がうまく回り始めると,水色さんにもいいエネルギーが届いていくんですね。

つまり何が言いたいのかというと?

①教師に依存する黄緑はぐるまを準備するということは責任重大

こちらは子どもたちがどうこうできるものではないので,こちらが準備する必要があります。子どもたちにはそれを付け替えることはできません。
しかも時代の流れに合わせて,求められるものも変わってきます。それに合わせてチューニングしていく必要もあります。
もう大変ですが,これを準備できるのは教師本人しかいないわけなので責任重大です。

②逆に黄緑はぐるまだけをゴリゴリ回してもよくない。

もういっぱい勉強して,いい黄緑はぐるまを準備したぞ!と思っても油断してはいけません。もしかしたら,オレンジはぐるまと水色はぐるまとかみ合わない恐れはありませんか?
オレンジはぐるまは見方によってははまるところがあるかもしれませんが,それぞれの材の良さに合わせたものを準備するといいでしょう。
水色はぐるまとのかみ合わせは特に大事です。水色はぐるまは何年もかけて育んでいく大切なはぐるまです。大きく育ててあげようという視点と水色はぐるまにアジャストしていこうという二つの見方を常に持っていかなくてはなりません。

教師の一歩的な見方のみでゴリゴリと回したら,水色はぐるまとオレンジはぐるまの良さを損なうばかりか,傷つけてしまう恐れもあります。

③素晴らしい実践家のみなさまの知恵を借りましょう。

黄緑はぐるまに関して言えば,たくさんの実践家の方がいろいろな手法を発信してくださっています。
私が特にお世話になっているのは,上記した葛原先生と古舘先生,ICT教育に火をつけてくださった坂本先生です。
他にも強化でいえば,算数の市原先生や国語は筑波のお二人の青木先生をよく参考にさせていただいています。
他にもたくさんいますが,自分の真ん中近くに据える方がいるのは,私にとっては大きな「よりどころ」です。


次回はオレンジはぐるまについて詳しく触れていきたいと思います。
黄緑はぐるまをこれからも増やしたり磨いたりしていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。
誰かの「よりどころ」になりますように。

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