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小学校でグリットとどう向き合っていくのか

前回に引き続き。


今回はもう少し,小学校ではどうしようか。
ということに触れていきたいと思います。

まずは,土台をそろえて。

まずもって,グリットという概念をもって教育を作ろうなんて,少なくとも私は思ってもいませんでした。お恥ずかしい。
まずは校内で共通認識を作っていきましょう。
文科省でも「非認知能力」という言葉は取り上げているので,頑張れば受け入れてもらえそうです。
※学校で広める際の素敵な実践もなされています。それはおいおい。


風土を育む。

「失敗は成功への気づきだ!」みたいな雰囲気づくりも大事ですね。
成果にばかり目が行くと,失敗を恐れて,動き出せない自分になってしまうかもしれません。
これについては,たくさんの素晴らしい実践がたくさんあるので,自分に合ったものを探したいですね。
ちなみに私は上越大学の西川純先生が提唱なさっている『学び合い』がしっくり来ています。
ところどころでとすれ違いが多くみられる考え方ではあるのですが,西川先生の書籍を何冊か読んでいくと,感じた違和感や疑問は消えていくはずです。

キャリア教育も。

キャリアって言葉を使うと「職業」みたいなイメージがあるかもしれませんが,自分と向き合っていく流れすべてがキャリアに含まれていて,しかも小学校では職業選択より後者のほうが比重が大きいように思います。
キャリア教育は動機付けや学習環境の管理など,グリットを構成する様々な要因とかかわってきます。
とはいえ,キャリア教育も校内で計画的に,系統的に取り組めないと,継続的に育むことができないですよね。
まずは校内で共通認識を広めて,何に向かって何を行うのかを明確にしていくことで,私たちもいろいろな実践に挑戦する気概を持てるのではないでしょうか。

目標構造を学校や家庭でも。

成果ベースで物事を判断しちゃうと,その先に苦しい発言や活動を強いてしてしまうという悲しいことが起きてしまいます。
例えば,あまりいい例ではないですが,学力テストがあります。学力の知識技能面,ペーパーでの点数ばかりが客観的数値として見えやすく,そこに至るまでのプロセスを重視しないことによる弊害は大きいと感じています。
数値としての学力を上げるためのアプローチではなく,数値としては測れない学力も含めてアプローチしないと,偏りやひずみが生まれちゃうんですね。
※とはいえ,成果もある程度ないと身動きが取れなくなってしまうので,匙加減は大事ですね。


これで「グリット」はおしまい。

今回はこれにてグリットについては終わりにします。
子どもだけでなく,私たち大人も,長期目標をどう据えるのかを考え,それに向かうプロセスを検討しながら実行していくことが大事そうです。
このnoteも一つのグリットの形であると,再確認させてもらいました。

今回もお読みいただきありがとうございました。
誰かの「よりどころ」になりますように。

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