ランニングと合氣道とギターと

毎朝起床すると神棚の水を交換してトイレ掃除を行う。
素手でトイレ掃除をすると運気が上がるのだそうだ。
欲深い私はその話を聞いた3年くらい前から毎朝、素手+雑巾一枚でトイレ掃除をしている。
運気が上がっているのかどうか良くわからないが、いま生きているので、まあ運は良いのだろう。

そこから走りに行く。
北海道マラソンに申し込んでしまっているのだ。
なんてことをしてしまったのだ。
だから走ることになるのだ。
もう、本当にゆっくり。1kmあたり7~8分のペースで走る。
膝とか腰とか壊したくないから、ある程度筋力が戻るまでこのペースを守る。
このペースなので息は全く切れない。鼻呼吸で走ることができる。
苦しくないので散歩気分だ。
今日は30分くらいで終了。

戻ってきてから軽くシャワーを浴びて、ギターの練習。
今日は原曲のテンポで実施。
何となく原曲のテンポについていける。
昨日のテンポ75%から何もしていないのだが、一日置くと身体の中で習得したことが熟成されるのだろうか。
1時間半ほど練習すると、終わるころには何とか原曲のテンポで最後まで弾けるようになった。
この時点で9時頃。
15時からのバンドの練習では何とかなるかもという状態まで持って行けた。

さて、ここからがいつもの日曜日の生活。
10:15からの合氣道のお稽古に参加するため、9時半頃家を出る。
道場に着くと、見学の方が2名来ていた。
お嬢さんとお母さん。
最初はお嬢さんだけ体験をするようだったのだが、せっかくなのでお母さんもどうぞということで、私はお母さんの体験のお手伝いをさせてもらった。
姿勢が少し変わるだけで、身体の感覚がいつもと大きく異なることを感じてもらい、その姿勢が人間にとってバランスの取れたものだということを理解してもらえたと思う。
ただし、理解できても、できるようになり、日常になるのにはそれなりの時間がかかる。
我々も、教えられてはやり直す、ということを繰り返しているとお伝えした。
また、お母さんは、娘さんに護身術として合氣道をと考えていたそうで、前半でのお稽古を体験されて、イメージしていた合氣道と随分違う印象を受けたようだ。
もちろん合氣道では投げたり締めたりということを行うけれども、それができるのは、自分の状態が投げたり締めたりできる心持や姿勢である必要がある。
心持や姿勢は合氣道を行う上での土台になる。
土台ができていなければ合氣道の技は掛からないのだ。
この土台となる姿勢ができていると、身体はバランスがとれた状態となるので、肩こりや腰痛なども抑制され、健康な身体でいることができる。
合氣道の技が目的なのか、健康体が目的なのかということになりそうだが、これらはどうも両輪のようである。
私自身、滞りのない姿勢を求めている最中である。
そして、四半世紀合氣道を学んできて思うのは、多分一生理想の姿勢に近づき続けていくのだろうということだ。
正解と思ってやってきたことが違っていて、また振り出しに戻るということも多々ある。
とても良いひまつぶしなのである。
今回見学に来られたお二人とも結構素直な感じの方だったので、入会して一緒にお稽古できると嬉しい。

お稽古後はバンドの練習である。
通っている音楽スクール主催の発表会が6月にある。
ほぼ初対面のスクールの生徒さん同士がバンドを組んでそれに臨む。
私は二つのバンドに参加することになっており、本バンドの前回の練習に参加できなかったので、今回がメンバーとは初対面である。
それなりに緊張するのである。
ギター所持歴は9年ほどだが、技術レベルはそれに見合ってはいない。
迷惑を掛けてはいけないという、幼少期の教育による潜在意識が私をナーバスな状態にさせる。
この思考の縛りから解放される取り組みが、我が人生での一つの課題(ひまつぶし)である。
そのような状態でスタジオに行き、メンバーと対面して自己紹介をし、軽く雑談をしながら音合わせを行い、さて、一発いきますか、という段になる。
今回演奏するのは結構古い曲で、はっぴぃえんどの「風をあつめて」というもの。
イントロがギター一本で2小節あり、この出だしでミスると結構恥ずかしい思いをする。
初対面のメンバーで最初がギターの私から始まるというこのプレッシャーがね、自信家には最高のシチュエーションなのだろうけれども、ビビリの私にはこの瞬間がかなり鬼門(その対応のために合氣道をやってるんでしょうが!)。
で、これまでの練習の成果と言えるものなのか何なのか、何とかごまかしながらも最後まで演奏できた。
全く歯が立たないということはなく、それなりにまとまっており、初めて合わせた割には印象が良かったと思う。
メンバーにも安心してもらえたのではないか。
そこから2時間弱練習して徐々にいい感じになって行った。
時間となり、先生方のチェックが入る次週の合同練習はそれなりに行けるでしょうということで、お開きとなった。
形になってくるとだんだんと楽しくなってくる。
冗談も分かってくれる方々で、このチーム結構好き。
発表会までさらに楽しんでいきたい。

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