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自己責任と冷笑主義

冷笑主義はこの世界を改善する事を拒否したり普遍的な幸福を考える事を拒否する不誠実な立場で

自己責任主義とは名ばかりで人を責める為の考えで

社会的な課題や社会的な不平等や不公性、不平等を肯定し、是正しない為の言い訳となっており、即ち悪い所を放置する言い訳の効果を持っており
この世界の邪悪さや悲劇や個人の不幸を政治とは無関係と切り離し政治の責任を有耶無耶にしたり擁護する立場で
この世界を破滅させている主犯格的な所がある

どちらも新自由主義から産まれている

どちらも新自由主義の根底にある三流のニヒリズムから産まれている
ニーチェのニヒリズムと超人思想はナチスドイツやアメリカで流行った優性思想に影響を与えている
一方で、現代の新自由主義が産み落とす冷笑主義と自己責任主義に影響を与えている

新自由主義にはそういうところがあると

哲学・思想・思考が深く出来る国なら克服できるが

哲学・思想・思考途上国は克服できない
そのままずるずると行ってしまう


感情的にそう思わせる力がある所も大きい

「感情」と言っても「負の感情」「腐った感情」だが

新自由主義や冷笑主義や自己責任主義で、あたかも事実や合理的な事を言っているように錯覚させるところが出来るところも大きい


弱肉強食論=事実に見える
だが実際には

適者生存論で、相互依存の関係で生きている

ニーチェ、ホップス、ロック、ルソーにも少し責任がある
深く読めば責任はないかもしれんが・・

元々、保守思想も、左派系の思想も、反国家的だ

保守思想は伝統を破壊するようなクソ政府とは敵対する思想だ

伝統の保護を政府に呼びかけ聞き入れなければ右派的革命する

しかし歴史の中で保守思想はトロッコ問題に遭遇した
それは

伝統を破壊する共産主義か?

それとも
伝統を破壊する資本主義か?
どちらかを選べ

どちらも選ばないというのは無しな?
というトロッコ問題

資本主義、共産主義、どちらにしろ伝統を破壊する
どちらにしろこの国を別の世界に変えてしまう

どちらの経済体制でも強く伝統を破壊する

大資本が投入された街の伝統は数年で破壊される
瞬時に別の街、別の考え方になり、別の人間が発生する

発展著しい中国は、超大資本がいくつもの街に投入され
この10年‐20年で全く別の街になっている
まるで未来都市みたいになっている
日本が経済成長を順調に続けていたら日本の都会地域はああなっていたんだろうな

大資本じゃなくてもじわじわと伝統を蝕み伝統を破壊してゆく


「スマホみたいな板切れ見ながらお祭りに参加するってどこの時代の伝統だよ?そんな板切れ見て何がおもしれえんだ?祭りに集中しろ!」


と言いつつ板切れを見ながらこの文章を書いているんだが・・・


結果、保守は資本主義もやべえかな?と思っていたが
その辺りの時代に、スターリン的共産主義があり、スターリン的共産主義の恐ろしさを見て共産主義の方が遥かに危険だと見なし資本主義側についた


日本政府は嫌でも資本主義側、自由主義側に付かざるを得ない

資本主義陣営の連合側、あるいは資本主義側のボス、アメリカに敗け、資本主義陣営に組み込まれたから・・


この時から資本主義と保守は融合し資本主義と保守は詳細は違えど、大差ない意味になってしまい保守の腐敗が始まり、日本の場合は、資本主義の一形態でもある新自由主義の時代まで続く事になる

腐敗=反共

共産主義は労働者の為の主義なんだ

労働者の為の制度に
「それ共産主義っぽくね?」と腐敗した保守共は反対するようになった

おかしいよな?

共産主義っぽかろーがなんだろーが

労働者の為になるならいいじゃん?つー話だが腐敗した保守は馬鹿だから話が通じず「反共」である事がとにかく愛国だと思ってしまっている

日本ではアメリカよりも反共洗脳がテキメンに効いており

日本だけが先進国の中では最低賃金がダントツに安く

日本だけがブラックな働き方ブラックな企業、ブラックな上司、ブラックな長時間労働をやっていた





もうスターリンもソ連もとっくにいないのにw
中国はもう共産主義ですらないのに共産主義の影に無駄に怯え続けている

一方、左派や民主主義者は国家は無能なリヴァイアサンと言って否定する立場を取る

この論理の中に入っている欺瞞や矛盾に気が付かないと
右派系無政府主義系、左派系無政府主義
「夜警国家」や「民営化連呼厨」に陥る

つまりやはり新自由主義に陥ってしまう


左右で利害が一致した瞬間がある
新自由主義がいいと

資本家の資本家による資本家の為の思想=バリバリの反共思想
腐った保守が好きそうだ

国家は無能で危険なリヴァイアサンとか言って否定する立場をそのまま受け取ると新自由主義を肯定してしまう事になる

俯瞰して見る必要がある

小泉・竹中時代以前に、国家は無能で危険なリヴァイアサンと言う論理が長々と流行っており、それを真に受けてしまった

確かに国家はリヴァイアサンと呼ぶにふさわしい危険な力を持ち
無能でもあるのだが

国家や国家権力には警戒するべきなんだが、憲法だって国を縛り人権を重視する為にあるわけだし

しかし100%そう考えたらおかしな世界になると言う事にも注意しなくてはいけなかった
企業は企業の金銭的利益の論理で動く為

特に短期的利益で動く為、短期的利益が出ない癖に莫大な投資がいるところ

例えば教育投資などは国家がやらなくちゃいけなかった

また不景気になると教育需要が上がるという特性を持つ
好景気の時は善い企業だらけ
しかし不景気の時は善い企業は少なくなる
善い企業に入る為には高学歴である必要がある
教育需要が上がると民間教育が超高額になる
公教育も高額化したが
不景気では教育に金がかかるようになる
不景気になれば教育事業が儲かるが

そうすると
教育に金をかけれない家庭出身者と
教育に金をかけれる家庭出身者との間で格差が開き、余計不景気になる

不景気=金の循環の停滞だ
より多くが金を持っていた方が金周りは良くなる為、格差は不景気の敵だ
金を持っている奴が減り循環しなくなるし
最大多数の最大幸福と言う概念からも遠ざかる
1人でも多く、幸せにするという考え方だな

金がない者しか高度な教育を受けれない事になる為、格差が開く

他にもライフライン、生存に関係するインフラ事業も国家が主導でやるべきで社会保険も社会保障もそうだし民営化に向かない仕事がいくつもある

尊い仕事だが社会に必要な仕事だが、儲かる要素を持っていない賃金が安い仕事とか

まあ介護とかだな

利益が出ないが社会には必要な事業は市場原理主義や競争主義は国家以上に極めて無能と考える必要があった

新自由主義も元々は民営化に向かない業種を指摘しているはずだが
そんな教科書など読んでいない為、何でも民営化と言う話になり
負のニヒリズム
新自由主義の根底にある
冷笑主義と自己責任主義を流行らせてしまい、日本は破綻の道に入る事になった

破綻と言っても「財政破綻」の事ではない

破綻するような道へ行く仕掛けが自然に作られている

これはおそらく意図されていない

意図する程の知性はない

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