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人類、皆、変人。

どうぞよしなに。小粒です。

少数派であること自体に価値がある。マイノリティであることは一種の快楽を感じるからだ。そこは他者の承認を必要としない世界。それだけでアイデンティティが確立される世界。
しかし!!!
世の中はマジョリティを重視する傾向にある。
一体なぜなのか!!!

さて、世の中には「変人」と呼ばれる人種が存在する。
「小粒さんってやっぱり少し変わってるね~」「キモいねぇ〜」
なんて言われたりもするが、そもそも「変わっている」とは何だろう?
変人とは何が変わっていると「変人」となるのだろう?
今日はそんな世の中にいる「変人」について考えます。
あと小粒はキモくないし、何ならかなりイケてる部類であることは記しておきたい。


変人とは

  1. 少し変わった人間や言動が予測できない人間

  2. 絶対に関わりたくないと思わせるほど奇抜な言動をする人間

  3. 自称変人

  4. マイノリティであること

があるんじゃないかと思った。
まずは…

3.自称変人から考察してみる。

未成年喫煙や飲酒をSNSで自慢する人。
お化けが見えるのよ!と霊感をアピールする人。
超弩級のグロい映像が好きなんだぜ!っていう人。
こんな人達が「自称変人」なんじゃないかなと小粒は考える。偏見があるかもしれませんが!!!
要するにマイノリティであることをアイデンティティーとしようとする人たちのこと。
これは他者と異なる自分に酔うという立派な大衆心理であると思う。
よって「変人」の定義からは外すこととする。

次は
1.少し変わった人間や言動が予測できない人間
2.絶対に関わりたくないと思わせるほど奇抜な言動をする人間   を考察してみる。

この2つでは、1つの仮説を立てることが出来る。
変人とは趣味嗜好や環境など本人の持つ”情報”ではなく、立ち振る舞い、つまり言動により定まるのではないか?というものだ。

実際、我々が他者を変人と認める時、参考にしているのは間違いなく当人の言動である。
趣味嗜好から変人認定されるケースもあるかもしれないが、実際にはそれに基づいた言動が普通と違うから「変人」と見なされるだけで、変わった趣味を持っていても、それを大っぴらにアピールしない限り「変人」と見なされないことも多い。
一般的に我々が他者を評価する際に用いる情報は、その人の言動かその人がおかれた環境に関するものであり当人の本質は考慮されないことが多かったりする。
犯罪のニュースで「犯罪を犯すような人には見えなかった」「大人しく優しい人でした」なんて勝手に容疑者についてあれこれ話すセリフと実際起こった事件ではかなりのギャップがあったりする。
ここで分かるのは
我々の見る/聞く言動とは、当人そのものについての説明には不十分ということだ。
先の犯罪のニュースの例とは逆に、変人的言動をしている人間が実は極めて常識的な人間だった、というケースも十分に考えられる。キャラクターとして見せているだけで実のところ本人は真面目で素敵な人だったりするものだ。
つまり、言動だけを考えるとは「変人」としての定義には足り得ないということになる。
これでは自称変人と本物の変人の区別は存在しないことになってしまう。
本物の変人がいるのなら、の話だけど。小粒も見てみたい。

うーん…まずさ

そもそも、我々は他者との言動の差異をどういった時に感じるのだろう?


性格といってしまえばお終いだけど…。
言動を作っているプリミティブな要素とは何なのか。
小粒はその人の価値観とそれに基づく行動で生まれるじゃないかな〜と思う。欲は価値観という土壌から育つ。やる気や理性は行動として現れ、欲を収穫するのだ。
差異とは他者との違いのことであって。
そこで
価値観もそれに基づく行動も自分と全然違う!!!
という場合を考える。この感覚は初対面の人や多くを語らない人に対して抱く事が多いと思う。
「得体の知れない」「何考えてるかわかんない」「底が見えない」「ミステリアス」なんて思う時。
単に「この人のこと全然分からないや…」って時。
よく分からないから怖いし…。ちょっぴり居心地が悪い感じ。
変なの〜…ってよく知らないからこそ思っちゃったり。
しかし、付き合いが長い人でも「コイツ変だ!!!」と感じる時は多い。

価値観や行動は分かるが到底理解はできない!!!
という場合も考えてみよう。

突然ですが、小粒はWindowsよりMac派です。
「Windowsの方が出来るゲームも多いし断然良いんだ」という考を持つ人がいるのは分かりますが自分の感情は1ミリも動きません。
小粒は作るの好きだから、デザインやるならMacだろ!!JK!(常識的に考えて)と思っている。
他にも「犬と猫どっちが好き?」とか「ピザはフワフワ派?パリパリ派?」とかあげたらキリがない。
他者に「貴方が理解が出来ない」という言葉を使われるときは価値観や行動そのものではなく、それらが成立している理由が自分には理解できないということになる。
我々が「理解が出来ない」と思う時はこのどちらかに当てはまると思う。
だが、しかし「変人」という称号を与えるにはこれだけじゃあ足りない。
よく分からないだけの人を「変人」とは普通呼ばない。
欲しいだろう?この称号が。

ここで大事になってくるのは

4.マイノリティであること

先ほど述べた「犬と猫どちらが好きか」という問題。
犬も猫もそこら中にありふれている。飼ってる人が多い。
可愛いから当たり前だ。だから猫より犬が好きだからといって変という定義にはならない。
しかし、ここに「犬よりダイオウグソクムシが好きだ!!!」という人間がいたらどうだろう?途端にソイツは変わり者認定されるであろう。
それがマイノリティの力である。そして、そんな場でその発言をする言動が理解できない。
しかし、世界のどこかで「ペットとして飼われている生物第一位がダイオウグソクムシ」という地域があったとする。仮にその地域でソイツが育っていたとすると「変人」にはきっとならない。
それもそのはず。遠く離れたアフリカの人間を我々日本人がみた時に価値観や行動が不明瞭でも、どれだけ理解が困難であろうと「変人」と呼ぶ事はないからだ。
「首が長いほど女性は美しい」という価値観を持つ民族が世界にはいるが我々はその人達の事を変人だとは思わないだろう?
よって「変人」には範囲が決まっていることになる。
普段生きている社会と同じようなルールが適用されている範囲で、同じようなコミュニティに属している場合。
人は他者を「変人」認定をするのではないだろうか?

そう考えると、我々が誰かを変人とみなす条件は…


我々がよく知る常識やルールが適用されるコミュニティに属している人間のうち、言動の傾向がマイノリティとみなされ、その価値観や行動が分からない、或いは知ってもなお理解できないような人物

が「変人」なのではないだろうかと考える。
「キモい」も言葉を変えただけで同じだ。
理解出来ずマイノリティであることはきっと「キモい」のだ。
でも小粒はキモくない。イケてる。


冒頭にも書いたが世の中はマジョリティばかりを追い求める傾向にある。
はみ出しモンばかりだと世界終わるもん。
でも少しズレている人間を排除し続けると世界は「安定」を通りこして「衰退」していってしまうだろう。マイノリティの価値を誰かが引っ張りあげなきゃドンドンつまらない世界になってしまう。
進化なき安定。小粒はこれほどまでに怖いことはないと思う。緩やかにに死に向かっているのだから。
我々が何気なく目にしている草木でさえ日々進化している。現状維持なんかしてないはずだ。代謝と成長を怠る植物がどこにいる‼︎

人とズレていたっていい。理解者などは存在しない。語りもしないことを完全に把握して貰える事など到底ありえない。
だって我々は「他者を模倣して完全に他者を演じられない」じゃないか。
相手の事を理解した気になっているだけで、本当のところ全然分かってなんか無い。
信頼関係とは非常に曖昧な勘違いの上に成り立っているアンバランスなものなのだ。自分と同じ人間は存在しない。「変わっていて」当たりまえなのだ。
こんな、はみ出しモンの頑張りを応援してくれる人が少しでも多くなれば小粒は嬉しいです。
長くなりましたが読んでくれた人ありがとう‼︎

変人こそ、他者であり、人である。
結論、人類、皆、変人‼︎‼︎‼︎
(了)


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