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プルートの母親(ピアーダ:笑い話)

ポルトガル語で笑い話をピアーダpiadaといいます。
私は10年くらい日本に住むブラジル人の方々と仕事をしていたのですが、そのときに聞いた話です。実際にはポルトガル語で交わされた会話をがもとになっていますので、もう少し面白かった気がします。

*2013年11月13日にあるブログで投稿した記事です。


昨日聞いた話だ。

友人 「プルートって知ってるよな」

わたし「ああ、あのディズニーのキャラクター?」

友人 「そうそう。ところで、プルートの母親の名前って知ってる?」

わたし「知らないなぁー。なんていうの?」

友人 「わかんないのかぁ!あの息子だよ」

わたし「あれ・・・って、あれか」

友人 「そう、プータ」

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つまらない小話だ。

「プルート」のつづりは「pluto」。

ブラジル人はLを消えるように読む。

まるで「プート」のようだ。

で、母の名だが、ポルトガル語ではOで終われば男性名、Aで終われば女性名ってことが多いから(もちろん性の一致の法則にもとづいているのだろう)、プルートの母は「PLUTA」となると想像出来る。

ところが、「PLUTA」は発音上、「PUTA」と似てくる。

この「PUTA」が曲者で、娼婦という意味。

ブラジル人は人を蔑むとき、「Filho da Puta」とよく言う。

近い言葉でいえば、「お前の母さんでべそ」みたいなもんだが、ブラジルではひどい言葉の代表選手。

ただ正確にいえば、「娼婦の息子」という意味だから・・・

そう「プート」は「プータ」の息子になるわけだ

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