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リーダーに求められる資質とは? (2)

前回は、リーダーが持つべき「翻訳者」の側面について書きました。
今回は、組織の「管理者(マネージャー)」としての役割について考えてみます。

皆さんは「リーダー」と聞くと、どんな人をイメージされますか?
「力強く、周囲を引っ張っていくのがリーダーだろう!」と考える人もいると思います。
たしかに、トップダウンで指示し、ときに強い口調で叱咤激励しながら、組織をまとめ上げる人が求められるときもあります。

しかし私は、現在のように、先行きが見通せない時代のリーダーには、強い権限を持ったトップダウン型よりも、組織内の個人が持つ能力を引き出し、それを最大限に発揮してもらい、町の発展への貢献につなげる役割が、より重要だと感じます。
いわゆる「管理者(マネージャー)」としての、マネジメント能力ですね。

トップダウン型のリーダーが求められるのは、あくまで、進むべき方向性が見えているときだと考えます。
たとえば、モノ不足の時代には、モノを作れば作るほど売れるため、誰もが「より早く、より安く、より多く作る」ことを目指します。
組織の方向性が見えていれば、多少強引にでも周囲を引っ張るリーダーが適任かもしれません。

しかし、現在は状況が違います。
前述した通り、先行きが見通せません。
コロナ禍や物価高の現状を、数年前から予測して準備できた人がどれくらいいたでしょうか?
さらに、人々の価値観や人生観は多様化しています。
特に、若い世代は、従来のやり方を押し付けられることを嫌う人も多いように感じます。

せっかく入ってきてくれた有望な若者が、早々に辞めていく姿を何度も見ました。
彼らの才能を適切に評価せず、ただ仕事や人間関係の負荷だけを増やしてしまった結果です。
少しでも早く組織の変革に挑戦し「誰もがいきいきと働ける環境」を作らねば、町の未来は築けません。
次のリーダーは、町が進むべき方向性を模索しながら、多様なメンバーの自主的な成長を促しつつ、町の発展につなげていく、という非常に難しい舵取りが求められます。

だからこそ、若さと実行力、そして郷土への強い想いを持った人間が担う必要があります。
まさに「今こそ挑戦のとき!」
皆さんのご支援ご指導をお願いします!

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