見出し画像

武居由樹、OPBF王座を返上

大橋ジム所属の武居由樹東洋太平洋スーパーバンタム級の王座を返上し、バンタム級へと転向することが明らかになった。

K-1で輝かしいキャリアを築いた武居は那須川天心よりも早いタイミングでキックからボクシングへと転向し、舞台を変えた後も全ての試合をKOで決めるという素晴らしい結果を収めている。

そんな武居は自身が世界を狙う上で戦っていくべき階級をバンタム級に設定し、今後はその階級を主戦場として戦っていく。

バンタム級では井上尚弥の弟であり同門の井上拓真がWBAのタイトルを保持しており、武居が今後バンタム級の王座を獲得するようなことがあれば、統一戦という形で2人のぶつかり合いが見られることになるかもしれない。

井上尚弥という大きな存在と共に育ってきた井上拓真は現世界チャンピオンであり、常に試合でハイレベルな技術を見せ続けている。

ただ破壊力という意味では圧倒的に武居由樹の方が優れているだろうと思う。

パンチに加えて蹴りも使用されるキックボクシングの舞台でも、外国人選手を相手にKOを量産してきた武居はボクシングに転向してからの試合を全てKO/TKOで締め括っている。

神童と謳われた那須川天心がボクシング転向後にその決定力について言及されている中、武居は圧倒的な結果を示し続けて来た。

そのことを考えると彼の打撃能力が如何に高いレベルにあるのかがよく分かる。

キックで(23-2/16KO・TKO)、ボクシングで(7-0/7KO・TKO)というキャリアにもその説得力が滲み出ている。

加えてスーパーバンタム級でWBC9位・WBO15位・IBF10位、バンタム級でWBA10位という世界ランクも獲得している。

そんな武居が世界王座を目掛けて出発する地点をここで明確に定めてきた。

井上尚弥が去った後のバンタム級は現在返上された4つベルトをそれぞれの王者が保持する状態となっており、再び戦国時代へと巻き戻っている。

チャンピオンがその王座を防衛・統一する中、元OPBFスーパーバンタム級チャンピオンである武居由樹は下から彼らを突き上げていくことになる。

武居由樹が世界へと挑戦するための階級を定めたことで、新たな世界チャンピオン誕生という大きな物語が本格的に動き始めていくことになった。

手始めにまずは井上尚弥VS.マーロン・タパレスのアンダーカードとして組まれているマリオ・ディアス戦をクリアし、今後に弾みを付けていく必要がある。

この試合はこれまでの戦い振りからその内容にも大きな注目が向けられることになる。

果たして次の試合でもフィニッシュを決めていくことは出来るのだろうか。

KO勝利の記録が更新されることを期待しながら試合を待ちたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?