見出し画像

[UFC] ブランドン・モレノ、次戦でアミル・アルバジと激突!

UFCフライ級現王者のアレクサンドル・パントーハブランドン・ロイバルと防衛戦を行うことがすでに決まっているフライ級。

その中で新たにフライ級トップランカー同士の戦いが行われることが決まった。

ブランドン・モレノVS.アミル・アルバジ

前フライ級王者・現フライ級1位のブランドン・モレノUFCデビューから未だ負け無しのアミル・アルバジ。

アルバジはUFCデビューから5連勝とランキングを駆け上がり、現在はロイバルと同率のフライ級2位に位置付けている。

フライ級のランカーを悉く退けてきたアルバジはついに前王者であるモレノの元まで辿り着いた。

それは同時にパントーハへの挑戦者としても相応しいレベルにあることを示している。

モレノVS.アルバジ

フィゲイレードやパントーハといったフライ級のトップファイターと激戦を繰り広げてきたモレノは総合力のあるオールラウンダーであり、ストライキングとグラップリングを活かして戦うことが出来るトップファイターである。

ただフライ級トップファイターの中では基本的なパワーやフィジカル面での力強さが僅かに足りず、タフで力強い選手とぶつかると苦労する場面やアドバンテージを握られるケースが目立ってしまう。

パントーハとの試合でも打撃を当てているのにテイクダウンや手数で押し切ろうとするパントーハの勢いを止めることが出来ず、的確にポイントを抑えるラウンドを作られてしまったことで、僅かなポイント差が生まれ敗戦に繋がってしまっている。

ピンポイントで良い打撃が入ればもちろん相手に致命的なダメージを負わせることも出来るが、それを打ち込めるチャンスを得られることは稀なので、どうしても確率は低くなってしまう。

そういったことを踏まえると、次戦でぶつかることになっているアルバジはとても厳しい相手になることが予想される。

アルバジはパワー・耐久力・グラップリング技術に優れ、打撃・組みどちらも非常に高いレベルで戦うことが出来る上に、カイ・カラ・フランス相手に打撃戦を5R繰り広げられるだけのタフさもある。

決定機を生み出せる確率や可能性を繋ぐ生存力、ポイントゲームで上手を取るためのグラップリングによる制圧技術とフィジカル、そういったスキルが優れているファイターを相手にするとなるとモレノは各局面で少しずつ苦しい状況へと陥ってしまうのではないかと思う。

テイクダウンディフェンスが鍵となるか?

パントーハVS.モレノの試合をアルバジ陣営が参考していた場合、タックル→テイクダウン→グラウンドコントロールでアドバンテージを得ることをまず狙って来る可能性がるあるかもしれない。

というのも、パントーハとの試合でモレノが僅差で敗れることになった原因の一つとしてテイクダウンによるグラウンドコントロールでポイントを失ったというところがあるからだ。

モレノもグラップリングに優れたファイターであるため、当然テイクダウンディフェンスのスキルも備えている。

ただフィジカルで勝るファイターにはゴリ押される可能性が高い上に、スタミナが削れてくる後半のラウンドではよりその危険性は高まってきてしまう。

アルバジサイドがスタンド勝負に意識を向けながらタックルを仕掛けてテイクダウンを狙い、要所で印象を付けることで優位性を確保する、こうすることでモレノから主導権を奪えると考えていた場合、アルバジはそのパワー・フィジカル・技術を用いて強引にでもモレノを寝かしに来るかもしれない。

そしてそれが成功してしまえばアルバジはモレノを攻略する算段を得ることになるので、危なげなくリードを確保しながら試合を終えることが出来るようになってしまうだろう。

なのでモレノはパントーハ戦で貴重なラウンドを失ってしまった時のように的確なテイクダウンを許すのではなく、それを防ぐことで相手にプレッシャーを与えて自分の展開へと引き摺り込む必要があるのではないかと感じる。

どちらのファイターもここをクリアすることができれば王座への挑戦がグッと近づいて来ることになるので、ここでの勝敗は非常に大きな意味を持ってくる。

勢いや流れ、相性といった部分でモレノがやや厳しく感じる一戦ではあるが、サブミッションによるカウンターやフィゲイレード、カイ・カラ・フランスを沈める一発を放つことも出来るので、その前王者が簡単に譲るとも思えない。

アルバジがカイ・カラ・フランスとスプリットまでもつれていたことも合わせて考えると、かなりな確率でこの戦いは濃厚なMMAを展開する激戦となってくることが予想される。

フライ級王座への次期挑戦者を決定する戦いといっても過言ではないこの一戦。

この戦いの結果によってフライ級はまた新たな動きを見せていくことになるだろう。

パントーハVS.ロイバルのタイトルマッチに加えて、ブランドン・モレノVS.アミル・アルバジとフライ級も熱い戦いが続いていく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?