見出し画像

[UFC] 漢気溢れる劇的KO勝利!

超豪華イベント「UFC300」の中で一際大きな輝きを見せたマックス・ホロウェイ。

彼はジャスティン・ゲイジーとの戦いを優位に進めて主導権を握っていたにも関わらず、最終ラウンドの残り僅かな時間帯で中央での殴り合いを選択した。

確かにゲイジーはホロウェイよりも大きなダメージを抱えていたので、ホロウェイが優位ではあったけれど、一発の威力はゲイジーにも残っていた。

MMAではエドワーズVS.ウスマンのように、残り時間1分を切ったような場面で全てがひっくり返されてしまうようなことが十分に起こり得る。

それでもホロウェイは激しい殴りを要求したのである。

勝利を目前にしながら。

彼はこの試合で巧みな試合運びを見せ、技術を光らせて来たが、ゲイジーとの戦いが「BMF (Baddest Mother Fucker)」のタイトルを掛けたものであることを最後まで忘れていなかった。

そしてホロウェイとゲイジーはオクタゴンの中央で全力の殴り合いを見せ、その末にゲイジーを沈めたホロウェイが劇的なKO勝利を挙げることに成功した。

またこの劇的な結果には、ボロボロになりながらも殴り合いに応えたゲイジーのBMFチャンピオンの名に恥じないファイター魂があったことを忘れてはならないだろう。


雄叫びを上げるマックス・ホロウェイ
引用元:y!sports(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images)

試合の決着が付いた時点でクロックが示していた残り時間は1秒。

まさにマンガのような劇的な幕切れとなっていた。

これでBMFのタイトルを獲得し、まさに「最高にイカした奴」となったホロウェイは、試合後のマイクでイリア・トプリアイスラム・マカチェフの名前を出している。

今回ライト級のゲイジーに勝利を収めたホロウェイではあるが、ライト級のベルトを持つマカチェフはその中でも頭一つ抜けたファイターなので、彼と戦うというのはあまり現実的ではないだろう。

また、トプリアは現フェザー級チャンピオンであるので、対戦の可能性は十分にあるけれど、彼はホロウェイが全く歯の立たなかったボルカノフスキーを殴り倒して王座を獲得している。

そういったところからもトプリアは次世代のチャンピオンであることが分かるので、今やベテランとなったホロウェイが次世代のスターを倒して、時代を逆行させるような結果をもぎ取ることは中々に厳しいものがあるのではないと思う。

それでも未だにハイレベルな戦いを見せているホロウェイは、まだUFCの猛者たちと戦っていくことが出来るはずだ。

しかし、これからの時代を担うファイターたちの突き上げを受けることが増えていくだろうと思われるので、一際厳しい戦いを繰り返していくことが予想される。

果たしてホロウェイはベルトを望む者たちを退けながらランキングを維持することが出来るのか。

ホロウェイの次戦に注目が向けられる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?