見出し画像

フランシス・ガヌーの次なる舞台は「PFL」!

UFC元ヘビー級王者のフランシス・ガヌーが次なる戦いの舞台に選んだのは「PFL」だった。

契約内容や団体に所属するファイターの自由に関しての折り合いが付かず、結果的に契約を更新すること無くUFCを離脱することとなったガヌーの移籍先の候補として有力視されていたものの一つが「PFL」だった。

「ONE」との契約間近か、といった報道もあったけれど結果的にガヌーが選んだのは「PFL」となった。

ガヌーと「PFL」の間で結ばれた契約はファイター契約ではなく「戦略的パートナーシップ」といった形になっており、ファイター兼ビジネスマンとして「PFL」という団体に関わっていくことになる。

また、ファイターとして出場するのは競争が求められるシーズンフォーマットでは無く、PPV SUPER FIGHTの方になっているようだ。

異なる道をゆく「PFL」

レギュラーシーズン・プレーオフ・チャンピオンシップといった形で他の格闘技団体とは大きく異なる形で運営される「PFL」は、他のリーグ制スポーツの要素を多く摂取しており、そういう意味では新しさがある団体ではある。

違う形での競争システムはまた異なる面白さを提供してくれるとは思うけれど、ガヌーはそのシーズンには参加しない上に、そういったシーズンの勝者たちが集うのがUFCになるわけなので、結局UFC以上の期待値を示すことは出来ないのではないかと感じてしまう。

なので現時点でUFC以上の戦いの場は無いと思うので、ガヌーのファイターとしての実力がこれまで以上に上昇し、また評価されるようなことはなくなってしまうのではないかと思う。

ジョン・ジョーンズに勝利するという結果を残せていれば、その後に盛り上げることだけに特化した試合への出場を続けたとしてもガヌーの評価が変わることはなかっただろうと思うが、ジョーンズとベルトを賭けて戦うこと無く最高峰の舞台を去ってしまったガヌーには大きなやり残しが出来てしまっている。

王座陥落することなく移籍したので市場価値は高いままだったと思うが、その分今後ヘビー級で活躍するであろうジョーンズを2度と超えることは出来なくなった。

ただガヌー自身にとってはそういった順位関係以上に「PFL」で活躍する幸福度の高さの方がよっぽど重要だったのではないかと思う。

どちらが強いのか、それ以上に大切なものが当事者本人にあるのであれば当然そちらを選択するだろう。

ジョーンズVS.ガヌーの頂上決戦は見ることが出来なくなってしまったが、UFCのヘビー級において2度の防衛に成功し、KO・一本による負けは無いという怪物ぶりを見せたフランシス・ガヌーが最高峰の舞台から解き放たれたら一体どういったパフォーマンスを見せるのかというのは、多くの格闘技ファンが注目するところになる。

ガヌーはボクシングルールでの試合参加も見据えているので、異種競技の場でもビッグマッチが組まれる可能性がある。

恐らくボクシングで勝利することは難しいと思われるが、一発があるガヌーのボクシング戦は勝敗以上に興味を引くものになってくるのでは無いだろうか。

果たして圧倒的な破壊力を持つガヌーはその拳で次は何を打ち砕くのか。

ガヌーの参戦が「PFL」をさらに盛り上げていくことになる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?