社会現象にもなったベストセラー、『世界一の美女になるダイエット』で知られるエリカ・アンギャルさん。そんな彼女の近刊『最強でエレガントな免疫を作る100のレッスン』は、食べものから、生活習慣、メンタルマネジメントまで、私たちのカラダが持つ天然の最強ワクチン「免疫システム」を、より強化する方法を教えてくれます。その中から、ぜひ今日から試してみたいメソッドをいくつかご紹介しましょう。

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自覚症状なく進む「沈黙の炎症」

「炎症」と聞くとどんな症状を思い浮かべますか？　怪我をした時の傷や腫れ、日焼けした肌のヒリヒリした痛みなど、誰にでも経験があるでしょう。しかし、このような「炎症」とは別に、体の細胞の奥深くで起こっているもうひとつの「炎症」のことはご存じですか？

この「炎症」は見ることも感じることもできないので、「沈黙の炎症」（Silent inflammation）と呼ばれています。

自覚症状のある「炎症」を大火事とするならば、「沈黙の炎症」はボヤ程度の小規模なもの。その時点では大問題にはなりません。

しかし、そのボヤは私たちが気づかないうちに静かに燃え広がり、やがて肌の老化やメタボリックシンドローム、糖尿病、肥満、心臓病、自己免疫疾患、うつ病、アルツハイマー病など、様々な疾患を引き起こすと考えられています。

全く自覚症状がないところが恐ろしいのですが、幸運なことに私たちには毎日この「沈黙の炎症」を予防するチャンスが与えられているのです。

それは食事。私は毎回の食事で「沈黙の炎症」を抑える食材をなるべく多く摂取するように心がけています。次のトピックでは、何を食べればいいのか、逆に何を控えなければいけないのかを具体的にご説明したいと思います。

食べるべきもの、避けるべきもの

「沈黙の炎症」から私たちを守ってくれる抗炎症食品は、魚、アボカド、ナッツ、エクストラバージンオリーブオイルに含まれる良質な脂、全粒穀物、豆類、野菜や果物、スパイス、ハーブなどです。

私のお気に入りは、パイナップル、ターメリック、生姜、ダークチョコレート、アボカド、ブルーベリー、サーモン、クルミ、エクストラバージンオリーブオイル。

特に和食と地中海食（イタリア、スペイン、ギリシアなど地中海沿岸諸国の食生活）は、抗炎症食品がたくさん使われているのでおすすめです。

でも、「沈黙の炎症」を悪化させる食品を摂ってしまっては、どんなに抗炎症食品を摂っても効果はマイナス。

炎症を悪化させるのは、砂糖、精製された穀物のパン、菓子パン、ドーナツ、スコーン、クッキー、ケーキ、ジャンクフード、過度に加工された食品、カップ麵、ポテトチップス、フライドポテト、フライドチキン、オメガ6脂肪酸を多く含む油（大豆油、コーン油、紅花油など）です。

また、ベーコン、ビーフジャーキー、サラミ、ソーセージなどの加工肉や、マーガリン、ショートニング、加工植物油脂などに含まれるトランス脂肪酸、人工甘味料や異性化糖（果糖ブドウ糖液糖など）の入ったソフトドリンクは避けましょう。

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最強でエレガントな免疫を作る１００のレッスン

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