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火の国 熊本 第一章

さて、気分良く訪問先を出たのは良いのですが、頂いたトマトを新潟に送るのにコンビニか何かないかと探していました。しかしコレがなかなかない。お腹も空いてきましたので何とか見つけたいと探しますが本当にない。20分ほど走ってようやく見つけたコンビニでは、何かカバーがないと送れないと。余ってる段ボールか何かはないかと尋ねるも、無いとあっさりと断られます。

仕方ないので、サンドイッチとおにぎりとお茶を買ってまた走ります。
ようやく見つけたヤマト運輸の配送センターではとても良くして頂き、完璧な包装で送ることができました。これで心置きなく牛深に向かえます。

車を飛ばして飛ばして約2時間。くねくね道を抜けながら(途中で飲んだ酔い止めが効いてます)長島にあるフェリー乗り場に着きました。予定よりだいぶ早く着いたので一本前のフェリーに乗れると思いましたが、残念ながら10分前に出港したとのこと。1時間近く時間が空いてしまいました。仕方ないので車を停めてふらふらと近くを散歩します。

フェリー乗り場の近くはどこも海が汚ないことが多いのですが、この辺りは下まで透き通ってとてもキレイです。

いろいろと下手くそな写真を撮ってまわります。

向かいの防波堤にはおじさんが一人で釣りをしています。
興味本位で何が釣れるのか聞いてみると、何と30〜40cmクラスのとても良い型のアジが10匹ほど釣れています!
魚自体も良い脂がのった美味しそうなモノでした。

少し世間話をしていると、そこに現れたおばちゃんが(釣りをしている方の奥様)、その辺で取ってきたすももをお裾分けしてくれました。遠慮なく頂くとコレがなかなか美味い。おかわりを勧められたのでもちろん頂きます。

「やっぱりこういうのが美味いんだよね〜。昔は学校帰りに勝手に枝からもいで食べてたよね〜」って、妙に懐かしく2人で話が弾みました。

話しを聞くと、なんでも旦那様が定年退職されたのを機に熊本市内からここに引っ越してきたと。またその理由が、旦那様が釣りをする為だというのです。それを奥様は口では呆れた風で言っていますが、とても楽しそうな表情で話しています。とても仲が良いのでしょうね。旦那さんは他にも猟師として、イノシシなどの駆除をしているそうです。獲れたてのイノシシはとても美味しくて、今では孫たちも喜んで食べてるそうです。

話しを聞いていてとても羨ましく思いました。
近くにはこんなに豊かな海があり、山ではイノシシなどの獣肉が獲れる。そして当たり前のように自然に囲まれて過ごす…こんなに幸せなことはありません。
日々電車に揺られ消費するためにお金を稼ぐ…悪いことではないですが…。

あー、田舎に住みたいです。
よく新潟においでと言われますが、寒いところは苦手なので温暖な九州がやはり良いですね。

そんな話をしているとフェリーの時間が迫ってきました。ご夫婦に丁寧にお礼を伝えフェリーに乗り込みます。
他の乗客がほぼいませんでしたので、船上からの景色を眺めながら、相変わらず下手くそな写真を撮ります。

牛深まで約30分程度ですが、とても良い眺めを見れて少しストレスが解放されたような感覚になりました。やっぱりこういうのって大事ですね。ビルに囲まれてばかりじゃ良い発想も出てきません。

フェリーを降り宿泊先に向かいます。
宿に着くとちょっとホッとしたのですが、今日はまだまだこれからです。

19時に約束していたNさんが迎えに来て頂き夕食を一緒にという約束です。
少しだけメールをチェックして玄関に出ます。
実はNさんとはLINEでは何度もやり取りをしているのですが、お会いするのは初めてなのです。

迎えに来られてやっと初めてのご挨拶をします。今回は仲間を3〜4人集めていますとのことです。初めてお会いするのにこんなにいろいろ動いてくれたことにとても嬉しくなりました。本当に感謝です。
行きつけ?の居酒屋さんに入りまずは名刺交換です。そして待ちに待った生ビールで乾杯です!

頂いた刺身盛り合わせにあったメジナがめちゃめちゃ美味しかった!メジナってこんなに美味しかったっけ?っと認識を改めました!

飲み進んでいくと、お互いの主な仕事内容を紹介していきながら段々と深い話になっていきます。
現状の問題点はもちろんですが、牛深地域が抱える状況やプライベートのことも。私も包み隠さず何でも話しました。
さらには自社で販売されている加工品も持ってきてもらい試食もさせてもらいました。

これは自宅に持って帰って食べた写真です!


話も弾みましたがそろそろお開きとなりました。
それぞれ代行運転を頼んで帰ろうかとなりましたが、私を含めて3人がもう一軒行きますか!となり、馴染みのお店に連れて行かれます。私も嫌いな方じゃないので喜んで行きます。

お店では地の焼酎を水割りで頂きます。
遠慮なくどんどん飲んでおおいに話します。仕事のこと、地域のこと、行政のこと、過去の失敗なども含めて何でも話しました。
なかなか濃密な時間を過ごせたのはNさんの人柄や集まってくれた方々の気持ちです。本当に感謝てす。

何時まで飲んだのか忘れましたが、それなりに酔っ払っいタクシーに乗せられて、ようやく宿に帰りベッドに倒れ込み長い一日が終わりました。


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