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鳥取県外から大学生を受け入れる

鳥取県で地域×学生のコーディネートをやっているゲンヨウです。この夏、昨年に引き続き、鳥取県以外からワーホリ生(インターン生)を受け入れています。今回はこれに関することを書きます。

1.ふるさとワーキングホリデーを活用

鳥取県は受け入れる場合の大学生の交通費補助が出るので活用しています。

弊社の場合、インターンシップ以外にもボランティア参加したり、地域の行事に出てもらう方が、よりつながりを見せられるということで、この制度を使っています。

鳥取は県外からのアクセスが大変です。飛行機はANA(片道37,000円)しかないですし、新幹線など通っていませんから、姫路・岡山からの特急への乗り換えが必要になります(片道19,000円)。最も安いのは夜行の高速バス(片道11,000円)。夏休みなので、青春18きっぷも良いですが、大学生も日程のことを考えると、早い手段を選びやすいのは助かります。宿泊滞在費も出るのもありがたいです。

日本全体の大学生の人数は完全に都市部に偏っているので、都市から地方に来れる手段が増えるということで、とってもありがたい施策です。ちなみに、鳥取県内の企業が県外から大学生を呼ぶ場合も補助制度があります。

2.外から学生に入ってもらう意義

来てくれたのは、東京、青森、宇都宮の大学生でした。はるばるありがとう。感謝です。普段は鳥取県内の大学生と一緒に動いていますが、鳥取以外の学生とのやり取りは新鮮です。

(1)視点が増える
僕らが鳥取の大学生と一緒に動いているプロジェクトは、原則、学生たちの自主的な動きを尊重しています。企画検討から決定まで学生中心です。会議は夕方から夜ですし、主な活動は土日です。そのため、日中に一緒に動くことは少ないです。

そこに、仕事の伴走者としての関わりがあったのは新鮮でした。僕の暗黙知が何かについて気づき機会も多くありました。僕だけでなく、他のスタッフにも気づきは多かったと思います。

世代としての視点(10代後半~20代前半)、地域外の視点、組織外の視点として気づいたことを共有させてもらいました。また、弊社に興味がある学生たちなので、地域×学生についてのやり取りも深い話ができました。

(2)プロジェクトを進められる
今回は、”企業×大学生”の新しい企画を中心になってやってもらいました。1か月間で場づくりについて、いろいろ工夫して取り組んでもらいました。そこで生まれたノウハウは、別の場面でも使えるものが出ましたし、企画もパッケージ化に近づいたと実感できました。

何より、自分たちの中で一歩進めたいと思うものについて、着実に進められたことが大きいです。しかも、学生にとっては興味のあるジャンルだったので、どんどん提案をしてくれたり、これまでのノウハウを活かしてくれたりと良かったです。

(3)自社のノウハウを深める機会ができる
新しい場づくりについて、学生ともやり取りをしました。少しでもわかりやすく伝えるために、考えたりすることで再発見がありました。結果として自社へのノウハウを深める機会になったと思います。

また、自社の強みについて再確認する機会にもなりました。来てくれた学生とのやり取りのなかで、自分たちの行うサービスの大事な部分やポイントについて考える機会をもらえたと思っています。

うちも人数の少ない中小企業ではあるので、こういうチェック機能や振り返り機能を外の環境を活かして作るのは大事だなと感じました。

3.大学生が他地域に行って長い期間過ごす意義

とっとりワーホリは昨年も活用させてもらい、今年も同じように活用しています。東京×2、愛媛、青森、宇都宮と都会だけじゃなく、地方大学生の受入れもしています。

受け入れる側の僕らのメリットは先ほどあげたのですが、当然、学生にとってもメリットがないと参加した意味がないので、そこも大事にしたいです。

(1)普段とは関係のない空間で時間を過ごす
いつもの友達、家族、知った顔のいない土地で過ごすことは、少しずつ自分と向き合う時間を作ることになったのかなと思います。個人差はあれど、自分の将来にとってどうこの時間を過ごすのか?という問いはかけていたので、来てくれた人たちにとってそういう時間になったかと思います。

(2)成果・結果にコミットした動きをする
1か月のプロジェクトだとなかなか難しい部分もありますが、企業に対して形を残す、成果を意識した動きというのも大事です。企業側としては、何を具体的にやってもらい、どういう成果が欲しいか。その辺の仮説設計が大事になりますし、一緒に考え動く姿勢も大事になります。

(3)同じ釜の飯を食い、語る
これはうちのインターン生が、シェアハウスで住む形を取っているので可能なのですが、一緒にご飯を食べながら、人生のこととか、恋バナとかインターンで取組んでいることとか、たくさん話すのも大事だなと思いました。

これはうちのコーディネーターが実体験をもとに組み立ててくれたのですが、彼の実感値はどんぴしゃな気がしていて、ここをちゃんとやるのが、私たちの外部受入れ型のインターンのコツなのかもしれないです。

この辺も含めて、こちらの記事でもまとめています。参考までに。

そんな感じで、みんな良い顔で鳥取を巣立っていきました。これもご縁なので、何か一緒にできればと思っていますし、もう同志なので、巻き込む気満々です(笑)。

今日のおまけは、長めのインターンシップを導入しようと思っている方が気をつけたほうが良いことをつらつらと書きます。

長期インターンシップも含めて、若者と一緒のプロジェクトをやりたい方はお声掛けください。

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