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スキルアップとマインドセット

鳥取でNPOを経営するゲンヨウです。業界のオンラインメンター制度を運用して半年が経過しました。その辺の気づきを今日はつらつらと書こうかなと。

1.四半期に1度のメンタリング制度

一昨年の年度にゴールドマンサックスさん(以下GS)の協力で、私たちの業界の人材育成について向き合う機会をいただきました。若手コーディネーターにベテランコーディネーターが伴走し、仕事の進め方やキャリアなどを相談して、年に数度、考え直す機会をもらうというものです。必要に応じて、メンターが若手側もフィールドに行ったりしました。

昨年は、GSの予算は無かったですが、手上げ式で若手コーディネーターの参加を募り、メンターに協力いただき1年間の伴走支援をしてもらいました。コロナ禍もあって、フルオンラインで実施。継続で来たところ、できなかったところなど反省点も見えた一年でした。

それを踏まえ、今年度はオンラインサロンのメニューとして実施。現在14名がメンター制度を活用しています(実は僕もやってみたりしています)。頻度は、個別に相談ですが事務局側からは四半期に1回を最低基準というカタチで実施しています。

メンター制度の追加はないですが、情報交換やミニ勉強会などの情報共有をしているグループには参加できます。

2.多機能を要求されるコーディネーター

我々が手掛けている「外部人材×地域」のコーディネーターは多機能を要求されます。地域にいる若者を、若者がいないコミュニティである中小企業や農村などに関わらせるわけなので、なかなか厄介な調整ごとをやっています。地味でめんどくさい調整、そんなことを行うことで、若者の可能性を開けたり、地域の底力を見せられたりするわけです。

中小企業のプロジェクトであれば、ビジネスの話ができないといけないですし、大学生の相談を聞くことになれば、キャリア支援の文脈もあります。多機能で突き詰めると無理ゲーな気もするのですが、部分的には専門家に頼りながら実施しています。

多機能な分、人材育成も各組織で確立できておらず、OJTという良い言葉をあてはめながら、日々の育成を行っています。

3.コーディネーターの育成指標

業界でのコーディネーターの育成指標は大きく分けると2つあって、その中に細かく分類された指標があります。A、BとあってA-1、B-1みたいな感じです。AとBは「スキルセット」と「マインドセット」の二種類です。

A:スキルセット(7項目)
1)地域理解、2)コンサルティング、3)コーチング、4)プロジェクトデザイン、5)ラーニングデザイン、6)マッチング、7)モデリング

B:マインドセット(5項目)
1)起業家精神、2)複眼、3)成果へのこだわり、4)可能性を信じる、5)挑戦こそ価値

細かな中身は、ここはいったん置いておいて、スキルは技術的なもの、マインドは姿勢や思いの部分という感じです。

4.スキルと向き合う、マインドと向き合う

四半期に一度、コーディネーターの上長も交えて、両方について意見を記入してもらい、比較したり、捉え方について、コーディネーター・メンター・上長の3者で議論します。

スキルと向き合い、自分の足りないもの、得意なものを確認したり。それを伸ばしたり、補うについてどうするかを話し合います。マインドについても、どんな場面でどんな判断をしたのかを通じて、上長との差異について考えていきます。

スキルは、具体的な勉強方法を考えることが多く、マインドは捉え方、考え方について議論したり、振り返ったりをしています。スキルはロールモデルの人と自分を比べて足りない部分をどう埋めるか、まさっている部分を更にとがらせるにはどうするか。その中の優先順位を考える。マインドは、主に代表者の気持ちになって考えてみるなど、組織としての判断基準・価値基準と自分を照らし合わせます。

5.2年目に入って

僕が担当するメンティーは昨年から継続です。昨年は初めてだったので、毎月のメンタリングで対応しました。一年を振り返ってみると、自分で売り上げを立てていく、対行政の仕事のやり方、自社での考え方みたいな話を僕とやり取りしながら上長がいない月は、細かな仕事の相談。上長がいる月は上記のような形でコーディネーターの能力について話をしました。

今日は、2年目が始まって最初の上長を合わせたセッション。話を進めてみると、1年目とは話題が変わったなと感じました。昨年は、どちらかと言えば、仕事でまず成果を出すにはという軸足だったものは、昨年、良い動きになったため、自分はどうありたいか。所属している組織はどうありたいのかを考える段階の話が多かったです。

仕事の土台ができたことで、組織として、自分としての部分に考えが及ぶという段階的なものが見えたのは発見でした。そして、マインドセットについては、自社のビジョン・ミッションに照らし合わせた形で、言語化していくとより自分の行動や判断基準との整合性が高くなるなと感じました。

そう考えると、組織のビジョン・ミッションはしっかり決めておくのが、コーディネーター組織にとっては大事な点なんだなと再確認しました。

今日のおまけは、2021年10月12日の振り返りをつらつらと書きます。

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