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誰かの支えで動いている意識を持つ

鳥取で”若者×地域”のプロジェクトを生み出しているゲンヨウです。NPOを経営して20年近くになります。写真は地域の講演のライオンの像です。力強い後ろ足ですね。今日はこの後ろ足のような支えてくれる裏方を意識する視点が大事だという話をしたいと思います。

1.誰かの支えで動いている仕組みはたくさんある

コロナ禍で人の移動がなくなりました。会社に行かなくても、オンラインでできる仕事も増え、僕自身もその仕組みの恩恵にあずかっており、都市部への出張が無くても実施できている今があります。

一方で、電気・ガス・水道をはじめとしたもの、物流など停めないことで守られている生活があります。どうしてもオンラインで物事が進むと、その土台になっているものが意識から薄れてしまいがちです。僕にいつも刺激をくれる京都の八百屋の近藤さんは、野菜の流通という視点で一つ記事を書かれています。

八百屋さん・スーパーに行けば、野菜を買うことができる。当たり前を問うことは時に大事だなと思うのです。

2.オンラインセミナーが停電で止まった

もう一つ同じことを感じたのが、先日、オンラインのセミナーの進行中に講師のエリアが停電が起きたことでした。少し時間を置いて復旧したので、大きな支障はなかったのですが、オンラインの可能性を感じていたので、インフラに守られている僕らのある意味脆弱な仕事の仕方も認識しました。

台風などの災害など、今回のような流行り病、様々なことが起きても誰かがそこを守って支えてくれる仕組みの上に僕らの生活はあります。

もちろん、そういう役割分担や技術開発で世の中は動いているので、便利になることは可能性を増やすことなので、否定しないですが、誰かが無理をして維持されているのではないか、自分自身がフリーライドしすぎていないかという視点は今後必要な視点だと思っています。

3.飲み会の企画をすると見えてくる

僕はもともと飲み会を企画して、途中から少し離れて見てるのが好きで、場づくり側の人ですが、その経験が裏方も俯瞰してみるクセになっているのかもしれません。

盛り上げ役で目立って、場をいい感じにしてくれる人もいれば。いいタイミングでドリンクの補充してくれてたり、ゴミ袋準備してくれたりする人もいます。受付を率先してやってくれる人もいる。

どうしても盛り上げ役の人の飲み会での存在感は出てしまいますが、受付の○○さん、ドリンク補充の○○さんのチカラでいい雰囲気が保たれてます。幹事をやるとこの辺が見えます。

農村集落のボランティアの現場でもそうです。多くは奥様チームが準備や片付け(特に食事)を担ってくれています。僕は最初の挨拶をふられたときは、まっさきに奥様グループにお礼を言います。そこの人たちが前向きに関わってくれないと、継続性は難しいですし、そのグループの安定感が地域の安定感にも繋がっている感じがします。

4.持続可能性が問われる時代に

SDGsという言葉が流行り始めていますが、上記に書いたような意識を持つことも一つの方法なのかなと捉えています。今の仕組みはどう成り立っているのか、一度意識してみる。

大学生のプロジェクトメンバーにも、例えば、先輩の信頼の積み重ねとか、支えてくれる人に感謝するとか、そんな話をしています。そして、バトンなので次に受継ぐ意識は持ってほしい(受け継ぐか継がないかは後継世代が決めれば良いけど)。

つらつらと書きましたが、キーワードは「消費しない」という部分かなと。消費したと感じたら、価値をお返しする(どこかで)。

今度、学生たちにも話をしようと思います。今日はここまで。




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