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地方でつなぐ仕事を見える化する

地域で人と人をつないで18年、ベテランの域に入ってきましたゲンヨウです。最近、アート領域のお仕事をすることになり、刺激満載の日々です。

1.複数地方で開催する企画の現地対応を務める

オンライン関係人口の流れで、全国の別の地域の人と一緒に企画をやることになりました。鳥取で面白いことを仕掛ける人ではありたいと思っているのでありがたい機会です。

全体的な座組は東京側で作ってもらい、鳥取での実施についての調整を今回は務めています。アートの世界とは接したことがなかったので、仕組みや背景などかなり面白いです。

現場でやることは、地域側の条件の発掘だったり、環境の整備だったりします。すでに地域でやられている人にお話を伺って、ポイントとかキーマンとか注意したほうが良い部分について教えてもらっています。感謝。

2.意外に複雑な現地対応

企画案の時にはそこまで深く考えていたなったのですが、現地対応が意外と複雑です。まず言語の調整が必要になります。都市側で作られた企画についてそのまま資料を読んでもらうのはハードルが高いです。

文化的に浸透してないこと、経験されていないことなど、知らない人に説明する準備が必要になります。わからないことについて話を聞いてもらい、賛同してもらい、部分的に協力してもらえるよう話す。

言語を合わせていくことはかなり大事です。最近で言えば、ワーケーションも謎ですし、複業だって謎です。話を聞いてくれる人たちの共通言語を見つけていく必要があります。

また地域なりのゴールを決めていく(目的・目標の設定)も大事となります。全国でやる意味はなんとなくわかっても、鳥取でやったらどう面白いのかについては、鳥取にいる人々が考えないと意味がないです。

その辺の地域の実情やねらいと、都市部として期待しているものとの調整になるが必要になります。両者のゆずりあいポイントと引けないポイントを把握しながら調整していきます。これも大変。

3.ローカルコーディネーターの経験と信頼

今回のような地方で変わったことを外部の人としなやかにやっている土地には”ローカルコーディネーター”がいます。彼らは”公務員”であったり、まちづくり会社に所属していたり、企業経営者だったり、最近では僕のようなNPOの職員だったりします。

ローカルコーディネーターは、積み重ねた信頼と、応用可能な経験があることによって、複雑な課題もあっさりと攻略してしまいます。「細かいことはわからないけど、やってみようか」とか「そのことについては○○さんにも協力してもらった方が良い」みたいな感じで、その土地の事を知らない人からすると三段跳びくらいで話を進めていきます。

地域で新しいことを仕掛けることが多いので、ローカルコーディネーターにとって上記のようなことは当たり前でもあり、自然と対応できてしまうのではあるのですが、ここに来てちゃんと言語化が必要な気がしています。

4.地方○○とか、地方×都市みたいな文脈で

地方創生とか最近ではあまり聞かなくなりましたが、都市のノウハウを地方でいかすみたいな話があるなかで、実際にはローカルコーディネーターが間に入ることで、実行に向けた滑らかな関係性をつくっている実例をよく聞きます。

価値観が多様になった現代においては、都市で成功したモデルが地方でも成功するのも難しくなっているのではないかと思うのです。それを地方の文脈や言語に沿った形でチューニングして導入する。もしくは導入の支援をする。そんな役割をローカルコーディネーターが担っています。その点については、都市よりも難しい状況に対応しているんだと思います。

そこを都市側にフリーライドされずに、ちゃんと調整コスト分の予算がのるような仕組みになることが、持続的な仕組みなのかなと最近は思うことが多いです。東京のプラットフォームには高い単価で仕事を依頼するけど、結局細かな調整をしている地元にはそこまで払わないという事例も多いので、そこも含めて仕組みが変わっていくタイミングなのかなと思っています。

5.持続可能な形で地方の繋ぎ手を生んでいくために

プラットフォームだけでは、機能しなくなっている。価値観も含めて日本がそれだけ多様になっているということだと僕は捉えていますが、隙間を埋めながらいい感じに仕上げている人たちにお金が回る構造にしていかないと大変です。

そして、間に立っている僕らも、そこを消費されないように良い意味でしたたかに狙いを持って動いていくことが重要だなと思います。地方創生とか関係人口とか新しく生まれる、地域のキーワードにはそういう仕掛けが大事になってくると感じたので、ここに記します。

今日のおまけ記事は。ここ最近の仕事の受け方についての反省部分をつらつら書きます。

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