獨協大学前「馥(かおる)」「まつばら」「マウンテン」
大学生でもないのに獨協大学前に行った。
最近閉館する銭湯施設に行くのにハマっていて「まつばら」という銭湯が3月31日で閉館すると聞いて足を運んだのだ。
14時ぐらいに到着し、最初は「馥(かおる)」と呼ばれるラーメン屋に行った。
最初は別の店に行く予定だったのだが、ランチサービスで肉めしが無料で提供されるようで、それなら昼に行こうと思ったのだ。
14時過ぎだったのですぐに入れるかと思っていたのだが、さすが人気店だけあって6人ぐらいの人が並んでいた。
また店内が狭くて回転が遅いため45分ぐらい待って、入ったのは15時頃だった。
注文したのは中華そばの太平麺にランチサービスの肉めしだ。
薄味のラーメンなのだがスープが非常に美味しく、それに絡み合う麺もトッピングも絶品だ。
また薄味であるが故に卓上調味料による変化が大きく胡椒や七味を入れるだけでも印象が大きく変わった。
ランチサービスの肉めしも粗雑なものではなく、おこわのようなご飯自体に味がついたもので非常に美味しかった。
全体的にサッパリした味付けなのだが物足りなさは感じず毎日でも食べられそうな味だった。
並びが出るのも納得だ。
その後は目的の銭湯「まつばら」が近くにあったので、すぐに行けばよかったのだが、飯を食べた後に風呂に入るのは健康に悪いと思って散歩をすることにした。
駅の方面に戻り歩くと「古本市場」というチェーン店の古本屋があったので、そこで漫画やCDを眺めて暇を潰した。
そして元来た道を戻り「まつばら」に入った。
この街にも思い入れはないし「まつばら」に行くのは初めてなのだが、閉店前の銭湯に入るのはアーティストの解散ライブを見るような高揚感があると個人的に考えている。
駅チカにある銭湯なのだが中は想像以上に広くてスーパー銭湯並の規模感だった。
獨協大学前は郊外とは言え都会的な雰囲気が残る町なので、この規模の銭湯が駅チカにあるのは意外だった。
サウナ室も奥行きがあり広くて大満足だ。
水風呂も気持ちいいが外気浴用のベンチも大量にあり休憩場所に困らなかった。
また露天風呂が「洞窟風呂」という名前で洞窟風になっており奥の方はプライベート感があってよかった。
こんな素晴らしい銭湯が閉店してしまうのは地元の人間でなくても残念だと感じた。
数時間、暇をつぶすと店を出て最後の目的のカレー屋に向かった。
「マウンテン」は駅からも「まつばら」からも離れた場所にあり、近くに飲食店が集合しているとはいえ少し物寂しい雰囲気だ。
店内は異国感が強いのだがメニューは至って普通のナンとカレーが並んでいた。
モモなどのネパールスナックも提供していたようだが、今では白いシールで値段の部分が伏せられて販売していないようだ。
やはりネパールメニューを頼む日本人は少ないようだ。
今回はマウンテンセット(1500円)を注文した。
メニュー表には美味しそうな生ビールの写真が載っているが今は生ビールは提供していないそうだ。
それなら何が付属するのかと思ったら瓶ビールとのことだ。これは嬉しい誤算だが、こんな安価なセットに瓶ビールをセットにして良いのだろうか?
相変わらずインド・ネパール料理店は太っ腹だ。
選択できるカレーはマトンドピアザと呼ばれる羊肉と玉ねぎを使ったカレーを注文した。
マトンドピアザのような日本でマイナーなカレーはランチセットでは頼むことができないことが多いので、今回はお得なセットで注文することができて嬉しかった。
このカレーが結構本格的で日本人向けに食べやすくはなっているものの、コクも感じて非常に美味しいものだった。
ナンも元から甘めの味付けで食べやすかった。またセットにチキンティッカも付いてきて、小さいものだったが酒のアテとしては最適だった。
人がいない快適な店内なのもあって酒が進みおかわりでハイボールもいただいてしまった。
私が店を出ようとした頃に1人だけお客さんが入ってきたが「あのメニューできる?」とメニューにないものを注文していたので常連さんには特別な料理が振る舞われるのかもしれない。
今回は銭湯に行くためだけに獨協大学前に行ったが、そのついでに想像以上に美味しい料理が食べられたし会計もリーズナブルで良かった。
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