あっちの話4(教わったレシピ)
あっちで教わったレシピ。
「ピリ辛オムレツスープ」
玉ねぎは薄切り。トマトはざく切り。鍋に入れて水を注ぎ火にかけ、沸騰したら弱めの中火でしばらく煮る。トマトが嫌い煮崩れてきたら塩田味を整え、一人前につき卵一個を溶きほぐして流し入れる。ふうわり玉子がふくらんで固まったら火を止めてタバスコを少し振る。
あっちのはトマトではなくトマトっぽいなんかの実で、ほやのり辛味があった。こちらにはないのでタバスコを振っている。卵も鶏のよりひとまわり大きかった。スープが沸いている状態にとぽとぽ入れ、混ぜずに加熱してふんわり仕上がる。かき玉ではない。たぶんケチャップ少し落としてもうまい。
「さつまいものしょっぱいきんつば」
さつまいもをふかしてつぶす。塩コショウを振って混ぜる。ピンポン大に丸め、中にひき肉あんを入れて包む。ひき肉あんは適当に。たぶん合挽き。形を角丸の正方形に整えて表面に薄く溶いた小麦粉の衣をまとわせて、フライパンで六面を焼く。
甘くないおかずきんつば。いやさつまいもの甘みがあるか。黒こしょうを利かせた方がうまい。くるみを砕いて入れてもうまいそうだ。
どちらもあっちで社食で働いていた時のメニューで、先代が残したレシピノートにあった。その社食は夕方から居酒屋的な営業マンもしていたので、さつまいもきんつばはビールのアテによく出ていた。
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