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老いに負けたくない


老いを感じる

 気が付いたら私も年を取り、いわゆるアラフォーと呼ばれる年代となってしまった。最近本当に困っているのが疲れが取れないことだ。老いを感じるタイミングって人それぞれだと思うけど、多くの人がまず「あ、自分ちょっと老けたかも?」と感じるのがこのアラフォーではないだろうか。

筋肉痛はすぐには来ず、2日酔いは3日酔いに。集中力はすぐに切れる、寝ないときつい。いっつも眠そうな顔をしており、覇気がない。

頭には白髪がちらほらと見え隠れし始め、なんとショックなことに鼻毛にも白髪が!!これは本当にショックだった笑

久々に会う友人との第一声は「お前老けたな」になっている。そして、各々の老けたエピソードの披露会が始まるのだ。本当にこれでいいのか?と心の奥底では思いながら。

飼い犬を思い出す

 あーあ、老けちまったよ全く。。そんなことを思っていた。ある日の夢に、昔飼っていた犬が出てきた。動けなくなっていた野良犬を父が拾ってきたのだ。

母は大層あきれていたが、私は飛び上がるように喜んだ。世話をすごくきちんとやったわけではないが、小さい頃は一緒によく遊んだ。まさに友達という感じだった。

しかしながら、時は流れ私は実家を離れて暮らすようになった。飼い犬と会うのは、正月や長期休暇のみとなった。それなのに、その数少ない機会でさえ私はあまり飼い犬と遊んでやらなかった。本当に後悔しているし、私がもう自分の意思では二度とペットを飼わないと決めている理由である。自分は薄情なのだ。

話がそれた。私の冷めた態度とは裏腹に、飼い犬は私が帰るたびにしっぽを振り、全力疾走で私を迎えてくれた。

 夢に出てきたのは、まさにこの光景だった。私を出迎えてくれた飼い犬が、全力疾走した後に息切れをしているシーンである。

私は犬に詳しいわけではないので、間違っているかもしれないが、犬は自分が老いていることを自覚できていないのだと思う。年をとっても、若いころと変わらず、全力疾走。

ゼーハーと息を切らす飼い犬を見て、私はそんなに思いっきり走らなければいいのに、と思っていたところで目が覚めた。

今の自分と飼い犬

 私はそんな夢を振り返りつつ、無意識のうちに飼い犬と自分を比べていた。
今の自分は何だ?もう若くないからあれができない、疲れた、、、言い訳ばっかりだ。情けない限りである。

飼い犬はどうだ?何歳になったって全力疾走していた。年を取った、なんて言い訳は一切せずに、必死に生きていた。

そんな飼い犬が、何故だかとてもいとおしく思えた。夢に出てきて、応援してくれたのだろうか。自分も老いなんてものに負けずに、精一杯生きていかなければ、そう思うのだった。

さいごに

 ということで、夢にできてた飼い犬のエピソードを踏まえて老いなんかに負けてたまるか!という記事を書いてみた。

私は間違いなく老いてきているし、それは今後も続く。だが、それを言い訳にして自分の可能性を狭めたくない。

飼い犬のように、何歳になっても全力疾走し続けたいものである。


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