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渡辺京二著 バテレンの世紀 続き

ようやっと読み終えた、ボリュームは、本のページ数字だけじゃ無い、内容が素晴らしい、読み応えがある、いやそれどころか圧倒された

十年以上、選択と云う雑誌に連載されたもので広く原典、記録、学術論文、書籍にも当たられ、引用文献、索引まで充実している

所謂、学術書ななだろうけれど、非常に読みやすく、また、丁寧に書かれている

東洋文庫のヴェリヤーノの一連の報告書を読みたいと思っていたけどなかなか手が出なかった

そう何故、信長が殺され無ければならなかったかを知りたいと思っていた、素朴な疑問、それに対して、以前に紹介した、副島さんの本は、直球でこたえてくれたけど、加治さんの本もまた、緻密にこたえてくれたけど、なぜかまだまだすっきりとわからない

この本は、推理とは別世界の学術書なので、この謎は、これを参考に想像するしかないのだ

フィリップ二世による、ポルトガル併合が1580年、その二年後に信長の本能寺の変があったのだ

信長は、ポルトガルから多くを学び、加治さんによると暦法まで変えようとした、そうグレオリオ暦は、1582年から始まるのだ

鉄砲、暦、大航海時代、信長は、ポルトガルを重用した、ポルトガルは、戦国時代の日本を見て、征服出来ないと判断していた

一方、スペインは、メキシコ、南米ペルーなど武力で制圧して来て、ここに来て、世界の銀は、スペインに多くの富をもたらしていた、それに対抗出来るのは、日本の石見銀山だけだった

宣教師を先頭にメキシコ、南米を征服してきたスペインがポルトガルを併合して、日本にも多くの宣教師を送り込んで来た

穏健で日本を良く知る、ヴァリニャーノが信長から布教の許可をえて、天正少年使節団を連れてインドゴアまで行く1582年

強引なスペイン系の宣教師が信長の暗殺を企だて、忠実なキリシタン大名を使った

そして、フィリピンからの派兵を要請している、そして秀吉の詰問状だ

バテレン追放になって行く

少し謎が解けた気がした

やはり、本物の学術書は、ありがたい

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