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宇多田ヒカルLaughter in the Dark Tour 2018名古屋公演初日ツアーレポ

私は1982年7月生まれ。

すなわち、

1983年1月19日生まれの宇多田ヒカルとは同学年だ。

涙腺を刺激する宇多田ヒカルのビブラートとウィスパーボイス。高校時代にFirst Loveを1度聴いたときから、私は彼女の虜になってしまった。

同年代の方や、年が近い方は共感してくれると思うが、私の青春時代は宇多田ヒカルとともにあった。彼女の曲それぞれに思い出がある。

甘い恋をしていた。大イベントにチャレンジをして達成した。悲しい別れに泣いた。ありふれた日常生活をしていた…

当時聴いていた宇多田ヒカルの曲を聴くと、10代20代の頃の光景を思い出す。

もちろん、復帰後生まれ変わった彼女の歌も大好きだ。詞に温かみが加わったように思う。


ところで、私は、ライブに参戦するくらい大好きなアーティストが多い。

吉澤嘉代子、ゲスの極み乙女。indigo la End、あいみょん、コレサワ…

それでも、
「1番好きなアーティストは?」
と聞かれたら、迷わず宇多田ヒカルと答えるだろう。

それくらい、私にとって彼女は大きな存在だ。


そんな宇多田ヒカルが、12年ぶりにツアーをする。

ようやくだ…待った甲斐があった…

前回のツアーで愛媛まで遠征したころ、私は24歳だった。36歳になった私に彼女の歌声はどう響くのだろうか。


CD封入先行に外れてうちひしがれていた私だったが、なんとか名古屋ガイシホールでの立ち見席をゲット。


そして昨日、ニコ生コミュニティでの生放送でBGMとして宇多田ヒカルを流した。

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かなりマニアックな選曲だ。好きな曲を厳選したからまぁしょうがない。このうちライブで1曲でも聴けたら御の字だろうな…そう思いながらライブ当日を迎えることとなった。

15時過ぎに名古屋駅到着。物販開始は16時。まだ時間はある。

ひとまず腹ごしらえといくか。ひつまぶしはこの間食べたから、今日は違うのにしよう。

…と思って探していたら、店の間で迷ってしまった。

名古屋コーチン親子丼VS矢場とんの味噌カツ

うーむ…。

腕組みして仁王立ちするほどには迷ったが、鶏は最近よく食べているので、味噌カツをチョイス。

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うん。美味しかった。ライブ前だから苦しくなってはいけないと普通のサイズにしたのが悔やまれる。次はわらじカツにしよう。

栄養も補給したところで、いざ、名古屋ガイシホールへ。

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こういうの見るとテンション上がりますよね。

物販開始とほぼ同時に行ったにもかかわらず、

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わりと人がいる。開場周りにはすでにフーディーやTシャツを着用済の人も多い。

みんな待ちに待ってたんだな…

と、同じ思いを抱いてると勝手に解釈しつつ、

何を買おうかな…



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マグカップは絶対に買う。それだけ買うつもりだったが、会場のみんながタオルをしていてカッコいい。よし、マフラータオルも買おう。我ながらチョロい。

2つグッズを買って、周りをウロウロしていると、

…寒くね?

通り過ぎる人がニット帽をしている。しかも黒でお洒落だ。よし、思い切ってビーニーも買うか。

お買上げありがとうございまーす。いいんだ、これはヒッキーへのお布施だ、お布施。


あと、

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会場入口を見ると、入念に顔写真チェックをしていた。練習も兼ねて、何度も何度もぐるぐる回る。こういうのはスゴいなと思うし、安心する。


え?私の顔写真??犯罪者にしか見えない出来上がりだったので門外不出とします…


さて、ここからライブレポです。セトリやトークなどネタバレがありますので、ご注意を。
印象に残った曲だけとりあげます。

当方、音楽的には専門家でもなんでもないので、曲の感想や解釈についてのご意見はお手柔らかにお願いします。

会場は、フラッシュなしの撮影OKでした。すごい。私は歌をじっくり聴きたいので、撮影は下の1枚だけに。(アンコール中)

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場所はこんな感じのところでした。普通にヒッキー見えたし、近くまで来てくれたときはギリギリ表情も見えました。立ち見でこれなら満足。


ライブ全体を通して、照明がすごくカラフル&幻想的で素敵でした。明日にでも、ネット記事にいい感じのやつがあるだろうから探してこよう(笑)

#LaughterintheDark2018
で検索すると、画像や映像がたくさんあがっているので、探してみてもいいかもしれませんね。


アナウンスがあっていよいよスタート。ヒッキーはどこだ…

なんと、ステージ中央に穴が空いて、ヒッキーが地下から上がってきた。すげぇ。

驚いてる間に、『あなた』からしっとりとスタート。やっぱり最新アルバムの曲が中心なのかな…と思っていると、

テン テン テン

という特徴的なイントロ。

…『道』だ。

復帰後の曲でこの曲が1番好きだ。清涼感の中に込めたお母さんへの切ない想い。

It's a lonely road
But I'm not alone

生で聴いたこのサビがなんとも泣ける。いい歌だった。


ここで、ヒッキーが頭上で手拍子、ノリのいい曲が来るか…

3曲目はなんと『traveling』。思わずおおーと声が漏れた。やっぱりこの曲は盛り上がる。ヒッキーも楽しそうだった。…昔の曲もやってくれるんだ、とこれからのセトリ期待に胸が膨らむ。


曲が終わるかどうかのところで、照明が赤へ。
そしてヒッキーがサビを歌い出す。

ー青い空が見えるなら青い傘広げて

鳥肌がたった。
『Colors』だ。入り方もだが、歌い方も少しアレンジを加えていて、しっとりと聴けた。照明とバッチリ合っていて世界観も素晴らしい。

この曲を聴くと、大学時代のボックスで同期の女の子に、

「今まで宇多田ヒカル、ピンとこんかったけど、この曲めっちゃいいな」

って言われたのを思い出す。確かに、それまでの曲は10代特有の刺激的な曲が多かったと思う。しかし、この曲は色彩をテーマにゆらゆらと揺れながら、応援歌にも似た趣の歌だ。もとよりファンだった自分にはわからなったが、新たな層にもこの曲は響いたのかも知れない。

ここでMCが入る。喋ってるときのヒッキーはゆるくて可愛い。客席に質問が飛んできた。

「一人で来た…ぼっちの人ーー!!??」

ハイハイハイハイハイ!!!

恥じらいをとうに捨てた私だけでなく、たくさんの手が上がっていた。1人だろうと関係ない。「宇多田ヒカルの生歌が聴きたい。」
その気持ちが我々の足を動かすのだ。

MCが終わって、次の曲は…

『Prisoner Of Love』。なんだこの神セトリは。ある人への執着心を突き上げるサビで表現するこの曲。ヒッキーが情感たっぷりに歌い上げる。
生歌で聴くとより心を揺さぶられる。思わず涙ぐんでしまった…。最高だ。


次は、『Kiss & Cry 』。カップヌードルと歌うときにニヤニヤしてたのが印象的。自分としては久々に聴いたけれど、こういう超未来的な曲も宇多田ヒカルの持ち味だ。

照明がピンクに変わって…

『SAKURAドロップス』。 

この曲の入りは、聴く者を一気に曲の世界に引き込む。観衆みんながドップリと入り込んでいたように思う。

個人的にも、大学時代にこの曲と同時に彼女と別れたこともあってチクチク胸を痛めながら聴き入っていた。いい曲だ、ホント。

続いて『光』。

原曲の頃との違いを感じた1曲だった。不安定で突き抜けていた20歳の頃の気持ちを、35歳の宇多田ヒカルが受け止めて、昇華して、歌っていたのではないだろうか。

ここで、「お友達」が出てくるとのこと。椎名林檎は別のところでライブしてるから出てこないとして…

ダンサーの方が登場して、『ともだち』と『Too Proud』。ともだちは、ダンサーの表現と合わさっていい感じだったし、Too Proudはヒッキーのラップが聴けた(笑)アルバムの比較的地味な曲も、こういうライブならではのアレンジがあると新たな良さが出てきますよね。


中休み突入。ピース又吉さんとのショートムービーが。面白かったけれどちょっとクドかったかな…半分でいいや。


レポも中休みしましょうか(笑)別の公演ですが、Too Proudのラップ映像がツイッターにあがっていたのでどうぞ。
https://twitter.com/saorinfukuoka/status/1063460361888616448?s=21


さぁ、衣装替えをはさんで後半戦。ヒッキーを待っていると…

なんと、アリーナ後方にある音響の中からステージが出現。また地下からヒッキーが上がってきた。これには後方のお客さんも嬉しい悲鳴。

…てか、後半の衣装、めっちゃセクシーじゃね???

白黒のボディコン(古)に巻きスカート(っていうんですかね?)。きっと明日あたり音楽ナタリーさんが上げてるでしょ。写真また見てください。

その後方ステージで、『誓い』『真夏の通り雨』『花束を君に』の3曲を。


その中で特に印象に残ったのが、『花束を君に』だ。キーもぴったりで伸びやか。この曲に乗せた母への想いもひしひしと伝わってきた。もしかして、今の宇多田ヒカルが一番入り込んで歌えるのは『花束を君に』ではないだろうか。そう思えるくらいフィットしていたと思う。


次の曲は『Forevermore』。こちらは復帰後の曲の中で私が「復帰前に近い雰囲気」だと感じる曲の一つ。

狂おしいほどの愛。その恋愛に対する想いを、包み隠さず情熱的に仕上げた、10代の頃に近いさらけ出し方かなと思う。
なんせめちゃめちゃよかった。縦ノリで聴き入ってしまった。

そして、恋愛モードの耳と心になった観衆に投げられた次の1曲。


『First Love』

舞台上を舞うスモークを見にまとい、ステージ中央で歌い上げる宇多田ヒカル。
20年弱経っても色褪せることはない。
宇多田ヒカルの情感たっぷりの歌声。
それを聴いたときの我々の感激。

生で宇多田ヒカルのFirst Loveを聴けた私たちは、本当に幸せ者だ。
目頭をマフラータオルで押さえたのは私だけではあるまい。


次は『初恋』。この並びはなんともニクい。
そのまま『Play A Love Song』で本編は終了。


アンコールを待つわけだが、この熱量が凄いのなんの。

ヒッキーもMCで触れてもいたが、
宇多田ヒカルのファンは活動休止後帰ってきた宇多田ヒカルに、
「なにやってんだよ!」
とは決して言わないだろう。もちろん思ってもいないはずだ。


「やった!活動復帰待ってたよー!」

と、宇多田ヒカルのファンは思ったことだろう。ヒッキーを甘やかしているわけではない。

「宇多田ヒカルが宇多田ヒカルの意志で動く」

のを我々ファンは待っているのだ。

やりたいようにやる、アーティストはそれが一番だと思う。意思を尊重しながら、期待して待つ。宇多田ヒカルのファンはそれが出来る。
干支が一周するくらいはライブを待てるのだから。


アンコールは『俺の彼女』で登場したヒッキー。バンド紹介をはさんで、


『automatic』を歌う。サビで右手を上げながら、「20年前に聴いて感動したこの曲を、今ライブで聴けるなんて幸せだな」と思った。休養をはさんでいるとはいえ、ずっと超一線級でいるヒッキーは凄い。


あぁ…とうとうライブが終わってしまう…

なんなら昨日の時点でライブが楽しみすぎて、終わって欲しくないなぁと思っていた私。

しかし、楽しい時間はあっと言う間。


最後は「盛り上がる曲」ということだが…MCを聞いても予想がつかないまま演奏へ。


このイントロは…


『Goodbye Happiness』。今日と同じく寒い日に何度も聞いたこの曲。社会人になってから懸命に頑張っていた頃とその頃の恋を思い出す。

なんとも切ない歌詞だ。

あの頃へ戻りたいね baby そしてもう一度 kiss me

最後の最後に涙が止まらなくなってしまった。


去り際にステージの左、右、中央と3箇所でお辞儀をしたヒッキーも、泣いていたように見えたのは私だけではあるまい。


人が多いからサッと会場をあとにしなければならない。涙を拭って列に並んだら、


…グスン…グスン


横に並んでる女の子も泣いていた。見渡すと、目を腫らした人がたくさんいるではないか。


しかし、泣いている人も笑っている人も、同じ思いで会場を後にしたことだろう。


待っていた甲斐があった、最高のライブだったな…と。

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Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018名古屋公演初日
1. あなた
2. 道
3. travering
4. Colors
5. Prisoner Of Love
6. KISS & Cry
7. SAKURAドロップス
8. 光
9. ともだち
10. Too Proud
11. 誓い
12. 真夏の通り雨
13. 花束を君に
14. Forevermore
15. First Love
16. 初恋
17. Play A Love Song
アンコール
18. 俺の彼女
19. Automatic
20. Goodbye Happiness

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