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「セルフエンパワーメント」とは?

リーダーシップに関わる仕事に携わって、かなり長い時間が過ぎた。幸運なことに、その仕事を通して、たくさんのリーダーの方々にお会いすることができた。
そんな方々を、興味深く観察させていただくと、大きな特性が私に見えてきた。

前回、前々回で書かせていただいたが、最も明確な特性は「人々に夢と希望を与えるビジョンがある」ことである。
そして、そのビジョンを実現するための「静的・動的思考力」も備えている。
そして、それを「ビジョナリーシンキング」と呼んでいる事は既に述べさせていただいた。

「ビジョナリーシンキング」を支える「セルフエンパワーメント」


ただ、もう一つ、とても重要な要素があると私は考えていて、それが今回書かせていただく「セルフエンパワーメント」なのだ。

どんなに熟考されたビジョンがあったとしても、その実現までには紆余曲折がつきものだ。
その時に、真のリーダーたちは、ありとあらゆる困難に立ち向かう強さを持っている。
なぜならば、彼ら彼女らは、日々の生活の中で、自分自身を「最高の状態」にする習性が頭と体に染み込んでいるからだ

セルフエンパワーメント」とは、まさにそんなことを実現している人々のマインドセットだ。

もう少しわかりやすく説明させていただくと、この言葉は2つに分けることができる。
1つは「セルフ」、もう一つは「エンパワーメント」である。
「エンパワーメント」とは、自分自身に自信がみなぎっている状態、あるいは、自分自身を勇気づける力、という意味で使っている。

これになぜ「セルフ」が付いているかと言うと、リーダーたちは、自分の周りに自分に自信を与えてくれる人、勇気づけてくれる人が現れるのを待つのではなく、自分自身が自らにパワーを与えるという意味なのだ。

リーダーたちは、「メタ認知」を使っている


こういった人たちは、自分の心の動きや脳の反応について、「メタ認知」している。

もう1人の自分が自分の状態を客観的に俯瞰的に観察しているのだ。

どんな時に、自分は胸が高鳴り、どんな時に自分は落ち込んでしまうのか。
そして、そんな落ち込んでしまう状況になるパターンはどんな形なのか。落ち込んでしまったときに、どんな感じ方をすることによって、その状況から素早く立ち直れるのか。

おそらく、意識的に、その思考回路を作り続けて行動に移しているいる人は少ない。
そんな中、多くのリーダーシップ研究家は、様々な角度からそれらの無意識な思考回路・行動を分析している。

そしてそれらを後天的に学ぶことができる科学的で効率的な方法を模索しているのだ。

もちろん、リーダーの資質を持って生まれる人がいることを否定するつもりはないが、それをそのまま生かさず、埋もれてしまう人も多いだろう。

また、ずば抜けた才能や資質を持っていないにしても、努力を重ね、自分なりのリーダーシップスタイルを確立する人たちを私は知っている。

幸せな成功を勝ち取る資質は、<自分を信じて努力し続ける才能>と言い換えることもできる。

私の仕事は、優れたリーダーになりたい方々を支援することであり、その重要な要素である「セルフエンパワーメント」について、探求することでもある。

「セルフエンパワーメント」をどのように日々の生活の中で促進していくことができるのかについては次回以降書かせていただく。

写真は、2000年に起業したときの神宮前にあるオフィス。創業日の12月4日に幹部が集まり「初心忘るべからず」を思い起こすために訪れた時のショット。
最初の3年間は、休みは元旦のみ。
ビジョナリーシンキング&セルフエンパワーメント」全開の毎日だった。

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