マガジンのカバー画像

スト写

23

本

ストーリーを感じる写真…と、ストーリーをつけた写真。ストリート写真に、時間をストップ。音楽のように。

運営しているクリエイター: gfac

2015年5月21日 19:38

アート

これはアート作品だという。あまりに下品なので写真を逆さまにした。アートといえば、うん◯だろうとキン◯マであろうと自由に表現していい。だからこの文章もアートなのだ。イヤな気持ちになる方もおられるかもしれない。しかしそれこそがアートなのだ。ただし最近はアートも捕まる時代になった。別の言い訳を探さねば…。

2015年4月28日 13:07

チッシュ

最近の、そして都内で撮ったものです。とんでもない田舎で、農作業の合間にスーパーでパートしているおばちゃんが作ったポップだと思ったでしょう？そうではないのです。それに田舎者だからといって、チッシュと発音のままに文字にしたに違いない、というのは偏見です。苦肉の策だったのです。「ィ」を表示するスキルがなかったのでしょう。確かに「キャラクター」の「ヤ」が大きいままです。「ィ」が書けず焦った頭で考えたのが「チッシュ」。しかし「テイッシュ」のがまだ良かった。あれ？「ッ」も「ュ」も書けてるぞ。

2015年4月21日 18:25

ワクワク感

よかれと思ってしたことだった。お客に安心して楽しんでもらおうと「完全前金パック制」にしたのだった。しかし、意に反して客足は減った。「いくらかかるんだろう…」というドキドキも込みで楽しんでいたのかもしれない。本当のところは誰もわからない。

2015年4月21日 18:06

無限ループ

それまで頭上がらみで事故に遭った人はいなかったが、いつからか「頭上注意」の看板が掲げられた。それからというもの、お互いにぶつかる事故が多発するようになった。ちかぢか「対向注意」の看板を掲げようか検討されている。

2015年4月20日 04:49

貧弱物語

これほどまでに近未来的な駅では、昔ながらのドラマは生まれない。終着駅と人生の終着を重ねたり、どん詰まりで行き場のない怒りをぶつけるような行動は誰もとらない。風景が立派になるたび、物語は貧弱になる。想像力に乏しい物語で溢れかえったこの場所では、もう時代を変える作品など生まれようがないのだ。

2015年4月19日 01:05

不戦勝

試合当日は大雨だった。ほとんどのチームが中止だと思い込み会場に来なかった。唯一、参加したチームが不戦勝で優勝を勝ち取った。この看板の意味を理解したというだけで、じゅうぶん優勝に価すると判断されたのだ。

2015年4月19日 00:51

よりセクシーに

花が乱れ咲いている。ここで手前の花の感情を言いたくなるのは理解できる。が、それはかなりダサい。書いてるヤツはどこまで本気なのだろう…？その花が感情を持っていると思っているのか、それともその手法が斬新だとでも？それに、そのセリフはどうしてもクサくなるし、何より不自然だ。感情表現とクサいセリフまわしばかりの書き物はセクシーのかけらもない。「ところでオレ、赤いだろ〜ぅ。セクシーか〜ぃ？」

2015年4月16日 19:57

正義のミカタ

その人は来る日も来る日も公園を綺麗に掃いていた。芸術的といえるほど綺麗にした。そのときは誰も気づかなかったのだが、ほんの少し心優しい親子が、遠慮するようになった。いずれ、遠慮するのが正義だと1人が言い出した。正義の輪は広がり、やがてその公園には立ち入らないこととなった。最初はほんの些細な思いやりだった。

2015年4月15日 17:12

ある晴れた昼下がり

ある晴れた昼下がり四谷に向かう道軽トラがゴトゴトぬいぐるみを載せてゆく
可愛いぬいぐるみ売られてゆくよ悲しそうな瞳で見ているよ

2015年4月15日 17:04

相方が消えたとき

以前なら軍手がよく落ちていたものだが、落し物も少しよくなっている。しかし、軍手なら片方がなくなってもみんな同じ仕様だから残った相方は問題なく使えた。これの場合…、相方がいなくなったら片方だけでは役に立たない。大量に買っていたとしても、例えば右手だけ減っていくなんてこともあるだろう。何しろ生まれてから決まっていた相方をなくして途方にくれることだろう。誰かに拾われて新しい相方とうまくやっていく、なんてこともなかなかないだろうしな。

2015年4月15日 11:55

窺い知れない事情

毎日のように行った食堂が近くつぶれるらしい。事情は知らない。ウワサではあのオヤジさんとおかあさんがわかれるなんてのも…。とても信じられないが、うかがい知れない何かがあるのでしょう。もっとドライな理由かもしれないし…。どこのウチにも他人にはわからない事情ってのがあるもんだ。街は意図しない方向に変わっていく。誰にも止められないし、左右できない。街も人も同じなんだな。

2015年4月15日 03:46

身守る服

彼は大きな岩の陰からいつも公園を見ている。いつのことだったか、公園で遊ぶ子どもたちに危害を加えようとしたオトコが彼につまずいて大ケガをした。その後も何度か同じような出来事があった。いつしか彼は服を着るようになった。たまに見ると着替えている。彼が着た服は御守りのような効用があるという。今日はホームレス風の男の服を着ていた。その男は寒さから身を守ることができただろうか。

2015年4月15日 03:26

圧倒的な事実

先日結婚した友人が、2人とも小学生だったとき、
同じ電車に乗り合わせていたことは、誰も知らない。20年前に出会っていたことは本人たちも知らない。これからも誰も知ることはない事実。
誰も知らない事実のほうが圧倒的に多い。

2015年4月13日 00:54

人知れず

今まさに、数億円にものぼる黒い取引が行われているところなのである。
もっとも目立たない場所が選ばれるということだ。