【詩】道がはじまる
心にぽっかり穴が空く、というけれど
もともと心は巨大な空洞で
そこを灰色の風が
吹き続けているのだとしても
そこに愛が生まれる
ハイになった一瞬のほか
幸福を感じられず
安心できる場所を探して
さまよい続けているのだとしても
そこに幸福は宿る
長いこと自分が底の方にいると感じ
それでもなにかを追い求め
歩み
歩み続けているのだとすれば
そこに信念がある
暗闇の中
五里霧中で
立ち尽くしても
己の名を呼べ
そこから道がはじまる
* うまくいかないと感じても歩むひとに道はひらけると思います。
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