花束みたいな恋をしたの感想

 あ


最近全然映画の感想とか書いてなかったし久々に書きたいなと思えた映画だったので書きます。
というかまともな恋愛映画自体観たのめちゃ久々だった、最後に映画館で観たのは2年くらい前にやってた「愛がなんだ」という映画なんですけど、記憶に残ってるのはそれが最後です(アニメだったら他にもあるけど)

 えげつない映画だなと思いました。

 予告の時点でこれはえげつないやつだ! となっちゃったんですけど、実際えげつない映画でした ここから気持ちの悪いオタク記事になるので見なくていいです

 まず座った時の居心地がめちゃくちゃ悪い! これは自分がろくに恋愛もできない終わってるインキャオタク以下の人間なので自分が完全に悪いんですけど、とにかくカップルか女性数人で来てる人しかいない いつも観るような映画ではオタク達が一席間隔を空けて座っているので安心しきったまま観れたんですけど、右も左も自分が近くにいてはいけないような真人間が座っている、ある意味鬼滅の時より居心地が悪かったです 一人で見に来て本当にすみませんという感じ

 あと予告タイムでアニメ映画が出てこないのも地味につらかった 最近の映画では予告の最後に必ずシンエヴァの予告が流れて客席がしんと静まり返った後で、満を持して本編の映画が始まるという没入感に浸るためにこの上ない最高の流れがあったんですけど、この映画で流れてくる予告はモンハンを除いて全部邦画 エヴァの偉大さを改めて痛感しました

 本編なんですけど、特に序盤の趣味の話、オタクじゃない人とオタクが観るのとでは意味合いが全く違うなと思いました 作中で2015年にゴールデンカムイの話をする場面があるんですけど、「2015年にゴールデンカムイで話が合う」ということの意味の重さはやっぱり漫画読んでる人だけが理解できると思います 例えばあそこで出てきたのがもしゴールデンカムイじゃなくて東京喰種だったとしたら一気にこの映画である必要性がなくなってくるので

 作中でエヴァの話題が一切出てこなかったのが少し気になりました。二人の本棚にはAKIRAがちゃんと(?)あったし、モノローグで「シンゴジラが~」と庵野作品について言及されていたのにも関わらず、エヴァに関するくだりが全くと言っていいほど出てこない もしかしたら単に権利関係なのかもしれないんですけど、こういう男女は逆にエヴァを観ないという設定があっても面白いなと思いました

 個人的に一番えぐいなと思ったのは、主人公が描いた絵を見たヒロインが「私この絵好きです」という場面です これは何か作る人じゃないとわからない感覚なのかもしれないんですけど、例えば、友達とかの作品を見た時の感想として出てくる言葉って普通「すごいじゃん」とか「うまいね」とかそういうものなんですよ、なのにヒロインは作品を見て一言「好き」と言うんです 本当にえぐい 僕もこんな作風になる前に自分の漫画とかを見て一言「好き」と言ってくれる人がいたらもっとまともな漫画を描けるようになってたかもしれない そのくらいえぐい言葉だと思います

 舞台が井の頭線周辺なのもあって、結構知ってる場所が多かったので見ていて楽しかったです(バイト先に行くとき井の頭線を使うので) 多摩川って実際歩くと結構調布から距離あるんですよ、二駅分くらいある 二人が同棲していたマンションのベランダからよみうりランドが見えるのもわかる人には「あ~~~!」ってなるところだと思います
 一つだけ欲を言えば、終盤で出て来たジョナサンは調布駅から歩くと1時間くらいかかるので普通に調布か京王線沿線のジョナサンで撮ってほしかった あのジョナサンの前にある道路は開けていて見晴らしも良くて僕も結構好きな場所なので、あそこで撮りたい気持ちはめちゃくちゃわかるんですけど

 オタクなのでまじでオタクっぽいことしか書いてなかった 基本誰でも楽しめる映画だと思うし普段こういう恋愛映画観ない人でも「あ~~~!」ってなれると思うので時間あったら是非観てほしいです 僕はそろそろホワルバ2の続きをやらないとなと思いました 逃げてはいけない

絵を描く頻度が上がる(かも)