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オタクのための駄作上演会がやりてえって話

『トクサツカガガ』という漫画がとても好きです
週刊ビッグコミックスピリッツに連載されていた漫画で、特撮オタクの女性に、取り扱いジャンルが近かったり遠かったりする様々なオタクの友人が出来て、色んなオタク活動の遊びをしたり、時にオタクならではの悩みを解決したりする話です(雑なまとめ)

コミック9巻

コミック9巻に主人公と友人さんたちが集まって
『駄作品上演お泊まり会』という催しをやる回があって、そのエピソードがめちゃくちゃ好きなんです

「駄作は、
 頼み込んで…いや頼んだって、
 皆観てくれないじゃないですか」
「観たところで…ひとりで観ても、
 どうリアクションしていいかも分からず
 観終わって、無言で終わらせるほかなくて、
 ヤキモキするでしょう!」

”なるほど。上演会とは、
駄作のためにこそある…!?”(こんがらがる思考)

『トクサツカガガ』9巻
第88話『ドキ! オタクだらけの上演会』より

良作品のオススメは1人で観たって面白い、だからひとりひとりで勝手に観ればいいけど、駄作はそうはいかない
だから、”愛おしい憎めない駄作”をオタク仲間のみんなで、やいのやいの言いながら見て、その良い感じの駄作ぶりをお互い讃えあおう…!! 
というエピソードで、
すごく楽しそうでうらやましくて、自分もこれやりたいなあ! 参加させてほしいな! と感動したもんでした

さて、自分がこの駄作上演会に参加するとしたら、あるいは主催するとしたら、挙げる作品は何にしようかなあ~と、思案したのですが
これしかない! という映画がひとつあります

クリント・イーストウッド主演の
『アイガーサンクション』です

男前のイーストウッドさん

この映画についてはTwitterでも書いたのですが

イーストウッド先生が美術の大学教授で実は某国のスパイで、
ハニートラップに何度も引っ掛かったり手際の悪い殺しをしたり山を登ったりする話
スパイ映画としてはやや問題がありますが、いい意味の愛嬌のあるダメ映画で、すごく好きです!

という書き方をしました
イーストウッドさんがすごく男前でかっこよくて素敵なのに、急にバッタバタのアクションになったり、シナリオも展開も大雑把で、腕が立つはずスパイであるはずのイーストウッドさんがしょっちゅうハニートラップに激弱だったりもして
イーストウッドさんがどじっ子スパイをやりながら、急峻のアイガーに登る、何でそんな展開になるのか謎な映画です
イーストウッドさんと言えば、それこそハズレのない名作映画を多数発表されてるイメージがあるかもしれませんが、何と驚く事に、いい感じの駄作も作られてるんです! 
それをとにかく、お伝えしたいんです!

という訳で…
自分の心の中の大切な駄作は『アイガーサンクション』です
他の方のええ感じの駄作も、こっそり伺えたら嬉しいなあと思いますし、いつか誰かと上映会がやってみたいな~と夢想しています

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