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化粧品の個人差(前編)

おはようございます、化粧品開発者のけいです。
この度、「Raccoon-dog Creation(ラクーンドッグクリエイション)」を設立いたしました。
人に寄り添い、創造し、ともに繁栄していく。という意味を込めております。
我々のロゴデザインはこちらになります。

今後、Raccoon-dog Creationのけいとして記事を更新してまいります。
みなさま、よろしくお願いいたします!
 

さて、「スキンケアを必ずする人の割合、男女で4割以上の差」という調査がありましたので、記事にしておきます。
・ファストレンドによる調査(https://trend-research.jp/fastrend/100655
・株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp

今回は化粧品OEM業界の問題点(課題)の解決法【5回目】です。
早速ですが、現状の問題点は以下の5項目です。
1.過剰な宣伝
2.高価格
3.不必要な成分が多い
4.環境への負荷
5.個人差
 
今回は「5.個人差」について詳しく解説していきます。


個人差(問題点)

化粧品全般に言えますが、同じ化粧品でも使用感に個人差があります。
万人受けする商品を作ろうとすると一向にバルク(中身)の使用感などが決定できず、何度も試作を重ねることになってしまいます。
また、製造ロットによるバルクの違いもよくあることです。そこまで大きな違いではないのですが、香りが前回作った時と若干違う?前回よりも少し硬い?といったことがあります。
これは基本的に原料による影響です。化粧品原料には天然由来のものも多く、天然モノにも採取した時期などによって色や香りなどに違いがあります。化粧品の製造工程は毎回全く同じでも、原料自体が少し違えば化粧品にも影響があるということになります。この違いについても感じ方に個人差があります。

化粧品の個人差とは?

化粧品のクチコミを掲載しているページや注意事項などに

個人差があります。

って書いてあるのをご覧になったことがありますでしょうか?

みなさん普段化粧品を使っていると、

私には合っていなかった・・・
あまり良いとは思わなかった・・・
効果なくない?

など思うことはありませんでしょうか?
 
そこで今回は化粧品における個人差とはいったい何なのか?について詳しく解説していきます。

具体的に個人差とは?

使用する際の個人差は以下のような視点があります。

お肌の悩みに合っている化粧品なのか?
どれくらいで効果が期待できるのか?
使い続けても全く変わらないこともあるのか?

それぞれ説明していきます。

1.お肌の悩みに合っている化粧品なのか?

化粧品を使う理由として、「お肌が乾燥しているから」「シミ、シワを改善したいから」など、使う側は目的があって購入されているかと思います。
 
しかしながら「シワ」であれば、乾燥によるシワ、紫外線によるシワ、などがあります。
具体的には以下の通りです。
 
乾燥:加齢による水分量や皮脂量の低下、気温の変化などで肌が乾燥すると、バリア機能が低下して外界からの刺激を受けやすくなり、シワの発生につながる。
紫外線:ハリや弾力をつくる組織にダメージを与えてシワやたるみを引き起こす。
女性ホルモンの減少:女性ホルモンは急激に減ると細胞が老化して体全体の潤いが減少し、目じりやほほのあたりにシワが寄りやすくなる。
表情の癖:表情筋を使いすぎることで、シワができる。
加齢:肌の弾力成分のコラーゲンやエラスチンが減少して、肌がたるみやすくなり、皮膚が寄ることでシワになる。
 
同じシワでもこれだけ原因があります。
シワに効果が期待できそうな成分が入っていても、その原因と化粧品の目的があっていない場合、使い続けても期待が薄くなってしまいます。
自分に合っていない化粧品を知らずに使い続けているパターンも案外多いため、まずは原因を知ることでその化粧品の良さを引き出し、使用することができます。

2.どれくらいで効果が期待できるのか?

これはお肌の状態によって変わりますが、一般的には1か月~3か月後と言われています。
ただしお肌の受け入れ態勢がどのくらい整っているのかで決まります。
例えば、クレンジング、洗顔後にメイク残りがあれば浸透しにくい、メイク残りが蓄積していると化粧品の恩恵どころか肌トラブルに繋がってしまいます。
効果を引き出すためには、このような肌状態、そして、正しい使用方法とお悩みに合った化粧品か、によって変わってきます。

3.使い続けても全く変わらないこともあるのか?

上の説明でお気づきの方もいるかと思いますが、悩みと商品が合っていなければ使い続けても全く変わらないこともあります。
化粧品とは効果を保証するものではなく、あくまで補助的に日々使っていくものです。
使い続けていく中で、各々が「なんか変わってきた?」と効果を実感してくるものですので
化粧品を選ぶ際は自分には何が足りていないか、にぜひ注目してみてください。何種類か使っていく中で、本当に自分にとって良いと感じるものが出てくるはずです。

化粧品OEMでも個人差を考慮して

使い続けると、なんか変わった気がする!あまり変わらない!など人それぞれです。
OEMで化粧品を作るときにも、サンプルを作っていろんな人に試してもらう場面が出てくると思います。
この際にも同じように、賛否両論、いろんな意見が出てきますが、その化粧品のターゲットは誰なのか?を整理しておくと良いでしょう。
すべての人に良い評価が得られればこの上ないのですが、このような個人差は必ずあります。
一人ひとりの意見をすべて叶えようとすると商品コンセプト、ターゲットがブレてしまいますので、
ターゲットを絞ることでどの部分を改善するのが適切か?適切な部分を適切に改善することが、コストも上がりすぎず、
コンセプトも活き、その人に本当に必要な化粧品に仕上げることができます。
 

後編は明日の記事でアップします!

お楽しみに!

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