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ずっと文系だけど「数学」と「統計学」が必要になったあなたへ

〜最初に手に取るべきこの1冊〜

 

はじめに


どーも皆さんこんにちは、やかんです。

まずはじめに、自分と数学との歴史を簡単にご紹介したいと思います。

 自分は生まれてこの方ずっと文系街道をひた歩んできました。

 とはいっても、中学校までは算数や数学は比較的得意で、成績もかなり上位でした。

 でも、いざ高校に入ってみると、まったく理解がついていけず、ほどなく挫折しました。

 この経験は、これまでの人生の中でけっこう挫折ランキング上位に今も食い込んでいます。

 こんな僕なので、当然大学も文系の商学部に進みました。

 ただ 大学を入学して待ち受けていた落とし穴は、文系であってもある程度の数学的な知識が求められることでした。

例えば、統計学の講義では、当然数学の内容がふんだんに出てきます。もちろん数式も登場します。

また経済学の分野も同様で、とりわけ計量経済学などは、先にあげた統計の知識が前提となる内容も数多く、比較的高度な数学の数式理解が求められます。 

統計学に至っては一度単位落としました。結局、2年目でようやく単位取得する事ができ卒業しました。


それから就職し、今に至るまで数学を必要とすることはありませんでした。

しかし、ひょんなことから、必要な場面が訪れました。そうです、人工知能です。

2年前ぐらいから人工知能絡みで、データサイエンティストの方々とお仕事をする機会が格段に増え、 AIの実装や、データ分析関連の業務の会話をするにあたり、最低限の数学の知識と、統計学の知識が必要になりました。

大学卒業以来ずっと封印してきた数学と統計学に向き合わないといけない状況になり、いくつか書籍を手に取り読んだ中で、圧倒的にわかりやすく、自分の血肉になった1冊を今回はご紹介したいと思います。

データサイエンティストや、アクチュアリー、研究開発系の職種などといった、数学を駆使する職種の方で無い限りこの1冊さえあればオッケーで、他の書籍は手を付ける必要はないと思っています。

あれこれ試して、無駄な出費を繰り返すのは、とてももったいないです。


書籍ご紹介 | 「数学独習法」 冨島佑允著

今回ご紹介するのは冨島さんが書かれた「数学独習法」です。 

本のタイトルからも分かる通り、独学で充分理解できる内容になっており、非常に分かりやすく、丁寧に解説されていることが特徴です。

また、分かりやすいからって、
「簡単すぎて、つまらないんじゃないの?」って心配も無用です。
 

この本のコンセプトはズバリ、数学の全体像を把握する事に主眼が置かれています。ですので、この本を読み終わった後はご自身の頭の中に数学の地図が 出来上がります。地図さえあれば、迷子になることもありません。

 この本をおすすめする人は、こんな方々です

●高度な数学や統計学を駆使する必要はないが、業務である一定の理解が必 要な文系出身のビジネスマンの方
文系学部に通っていて、数学の理解が必要な大学生の方
●家庭教師など、数学が苦手な人に教える必要のある理系学生の方
●将来、大学受験を想定している高校生の方

内容の構成

大きく、4つのパートで構成されています。各領域の歴史的な成り立ちから始まり、基本的な考え方・理論、理解を助ける日常に即した事例の紹介などが書かれています。

●仮説を立てて謎を解くための数学「代数学
●ビジュアル的に数学を理解する「幾何学
●動きや変化を単純化して捉えるための数学「微積分学
●データサイエンスや人工知能の理解に必要な「統計学

この本の素晴らしいポイント

シンプルに言えば、読み進んでも途中で挫折しない工夫が随所に散りばめられています。

●極力数式を使わない工夫がされていて、あっても難解なものはない
●極めて身近でわかりやすい事例をベースに解説されている
●事例自体が面白く、興味関心が湧くものが採用されている
●結果、ぐんぐん読み進んでいける

 集中して読めば、2〜3時間でさくっと最後まで読めます。

この本を読んだあとの一番の感想としては、漠然とした数学に対する「アレルギー」が大幅に軽減されました。お値段も1,000円(税抜)と、非常にお求めやすい価格がうれしいポイントですね。


あと、この本を読んで、もう少し統計学の領域に絞って勉強したいという方におすすめな本をご紹介します。詳しくは解説しませんが、と〜っても読みやすい内容になっており、途中で挫折することもありません。

この本を執筆された著者の方も文系ご出身で、読み手に寄り添った解説になっています。併せて手にとってみてはいかがでしょうか。

書籍ご紹介 | 「ゴリラ部長が教えてくれた統計の「超」入門」 表 孝憲著


最後まで読んでいただきありがとうございました!


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