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庭で見つけた小さなもの、その後

 キアゲハの幼虫を見つけて今日で一週間。さすがにいないだろうと思いつつ、庭に出て確かめる。
 青々としたパセリを上から覗き込むと、幼虫がいた。大きさは、ほぼ同じ。前に見つけた位置から少し動いていた。横腹(?)を人差し指で軽く押すと怒ったように二本の触手を伸ばす。以前よりは元気でさなぎになれそうな期待がもてる。
 とは言え、今日も最高気温は10℃となっていた。天気予報では明日の最低温度は-2℃である。幼虫の余命は明日まで、と思わなくもない。
 朝陽を浴びると少しあたたかい。この温度を利用してパセリをもりもり食べて貰いたい。そのようなことを綴りながら私は炬燵でノートパソコンと向き合って、ひたすらキーを打つ。
 このあとは短編、または長編になるかもしれない作品の執筆を控えている。幽霊と人間の区別がつかない青年が主人公の話でコメディ色が強い。ヒロイン役は地縛霊。底抜けに明るい性格なので読者ウケは悪くないと信じたいが、どうだろうか。

 幼虫と共にがんばろう。

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