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父との思い出 結婚挨拶編

父「お前はいつ結婚するんだ?」
ある日リビングで聞かれます。
父「オレの結婚した歳に近付いているぞ。お前も早く結婚したらいいんじゃないのか」
私「お父さんみたいに家族を苦労させたくないからまだ先だなぁ」
父「まぁ確かにそれを言われると何も言えないな…」

父は24歳で1つ年上の母と結婚してますがWikipediaにある通り、メジャー紙デビューは1980年。代表作でもある代打屋トーゴーは1983年連載開始ですので私が10歳までは決して裕福な家庭ではありませんでした。

それでもバブルの波に上手く乗れたとはいえ、4人の子供たちを育てあげたことは素晴らしいと思います。親として男として尊敬しております。しかしながら所謂団塊Jrにあたる私はストレートで大学も就職もしたものの氷河期ど真ん中、すぐに結婚を考えられる経済状況ではありませんでした。

ところが父が亡くなる数か月前に授かり婚をすることになり、挨拶のため彼女を実家に連れて行くことに。

父と初対面した当時のことを妻は「えっ?スカジャン着て金髪?」「お父さん全っ然、目を合わせてくれない。」「犬に餡子あげてるけど大丈夫なのかな?」と思っていたようで笑

そうなんです。当時、北野武を意識したのかどうか知りませんが父は金髪短髪でした。しかし見た目とは裏腹にシャイな性格なので初対面の女性と目を合わせられないような人だったのです。

妻との会話も父がお見合いしているかのような単発質問形式で盛り上がらず
こんなにも女性が苦手な人も珍しいなと息子ながらに思いました。

父がお金があったらやってみたかったことのひとつに【浮気】があったと母から聞いたのですが、「私に向かって言うのも可笑しいでしょう?」と楽しそうにしゃべっていた。まぁあの時の対応を思い出してみると無理だろうなと納得。

しかし結果、売れたからいいものの私から見たら無謀ともいえる結婚&出産を何故したのか。昔はそれが当たり前だったのか?父の口から直接聞いてみたかったですね。


実はこちら、前回書いた父の面白エピソードが一部より誤解を生むのでは?という指摘を受けましたのでフォローの意味を込め、こんな一面もありますよというお話です。


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