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【母は認知症】グループホーム契約〜罪悪感はあるけれど、介護のプロを信じよう

本人に話すべきか、話さずにいるべきか、それが問題だ…

午前中、母が入居予定のグループホームを訪問。
契約のための詳細な説明を受け、必要書類をいただく。

これまで何度か書いたけど、母のグループホーム入居は私がケアマネさんに相談して決めたことで、母には話していない。

本当は話すべきなのかもしれない。
だけど、話したら、絶対に嫌がる。確実に嫌がる。どう考えても嫌がる。
そして、「お母さんを見捨てるつもりかああああ」と泣きだす……んじゃないかな?と想像してしまう。

あああ、めんどくさーい!
だけど、話さなければ話さないで、今度は「母を騙している」ような罪悪感におそわれる。

グループホームの施設長には、先日、本人に入居の件を伝えていないことを話してはいたが、改めて「母には入居の件は言っていないのですが、大丈夫でしょうか?」と相談してみる。

施設長はニッコリ。
「大丈夫ですよ。こちらで対応しますから」
その「心得ていますよ」と言わんばかりの笑顔を見て、「あれこれ考えるより、おまかせしよう」と思った。

入居は31日午後。私は立ち会わず、施設のケアマネさんにおまかせする。荷物は前日に私が運びこむ。

母をかかりつけ医へ。罪悪感で胸がズキズキ

午後、入居に向けて診断書をいただくため、母をかかりつけ医へ連れていく。
母に「今度行くところは、事前に健康診断が必要なんだ」と伝えると、「いろいろあるんだねえ」と納得したようだった。

採血に胸部レントゲン、心電図。必要な検査を終えて、会計を済ませ、母を実家へ送り届ける。

「いつも悪いねえ。おまえにばかり迷惑かけて」とすまなそうな母。
一応「娘に負担をかけている」認識はあるようだ。

だが、実家へ送り届けると、「もう帰るの?」と引き留めてくる。
「仕事あるんで!」と家を出る。

どうにもこうにも罪悪感で胸が痛む。

入居後、どうなるかなんて、誰にも分からない

家に帰っても、私はまだ、ズルズルと罪悪感を引きずっていた。

母をグループホームに入れること。
それは適切な判断だと思う。
24時間体制で見守ってもらえるし、母の生きがいづくりのお手伝いもしてもらえそうだ。最初は戸惑ったとしても、少しずつ慣れてくるだろう。

問題は、本人に「グループホームに入居する」ことを伝えなくていいのか?ってことにある。

なんか、騙してるみたいで、イヤだなあ。

後ろめたい。母親に嘘をついている。罪悪感。

数時間、ウジウジする。だけど、考えるのをやめた。

どうなるかなんて、誰も分からない。

ハッキリしているのは、「グループホームに入ったほうが、母も私も安心できる」ということ。

そして、おそらくグループホームのスタッフさんは、同様のケースをたくさん経験している。
だから、信じておまかせしよう。

母に内緒で入居を決めたことで、「嘘をついたなあ」と恨まれたり、罵倒されたり、泣かれたりする可能性は、確かにある。

だけど、それがずっと続くかどうかは、分からない。
なにしろ、相手は認知症である。忘れる可能性は高い。
それに、認知症介護のプロが対応してくれる。

案外、すぐになじんじゃったりしてね。
その可能性もおおいにある。

デイサービスのときも、ヘルパーさんのときも、最初はすごくイヤがってたけど、すぐになじんだし。そういえば、デイサービスのときは、最初罵倒されたなあ。

むしろ、数ヶ月で私の顔を忘れて「どなたさま?」と聞かれる可能性もあったりして。

ずっと「親を騙したなあ!」と言い続けるようなら、こっちも「すみませんねー。じゃあ、もう顔を出しませんよ」でいいじゃないか。

結論。自分の判断と介護スタッフさんを信じる

私は総合的に考えて、母にとっても、私にとってもベストと思われる判断をした。
あとは、グループホームのスタッフさんを信じて、おまかせする。
結果がどうなろうとも、悔いはない。

そして、よい結果になることを信じている。

だからもう、悩まない。
考え過ぎない。
誰かに何を言われようと揺るがない。
自分を悲劇のヒロインにしない。

この気持ちを覚えておこう。

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