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食と清潔のマイルール

「清潔のマイルール」をテーマにコンテストが開かれていると知ったので、私も挑戦してみることにしました。



 新型コロナウイルスが蔓延するようになって、変わったことがあります。
 私は元々大勢知り合いがいるわけでもなかったですし、インドア派であったので人に会わない生活にストレスを感じませんでした。ただ、一人でふらふら出掛けることは好きだったので周りの目を気にして行動制限をかけられる感覚は窮屈に感じましたね。
 そんな生活の中で、食事前に手を綺麗にするという意識が一番変わったと感じます。今までなんとなくだったものがはっきりとしたと思います。

 外で食べ物を食べる時は、ウェットティッシュで手を拭いてから食べ始めるようにしています。それを心掛けていたら、自然とカバンの中にウェットティッシュを入れるようになりました。今まで持ち歩いていなかったのに、自分の意識が変わったんだなと。
 しかし、「食べる前に手を拭く」は私のルール。他の人と接すると、様々な清潔のルールが見えてきます。私は、食を通して、人の価値観は様々であると思いました。


 飲食店の席に飛沫が相手に飛ばないようにするための透明仕切りが置いてありました。レジなどでもそうですが、仕切られていると声が聞こえづらくて会話が大変だと感じてました。友人と店に入った時、マスクしてるからと私は仕切りを外しましたが、友人は仕切りを置きたがりました。結局、私が合わせる感じで仕切り越しに会話をしていました。私が大丈夫と思っていることは必ずしも相手も同じだということはないと考えさせられます。

 家族の間でも感覚は違います。
 母と妹と出掛けた時、家まで待ちきれないと言って買って来たドライフルーツを車の中で食べようとしていました。私は手を拭いた方が良いと思い、ウェットティッシュを渡しましたが、「細かいな~」と小言を言われてしまいました。私にとって普通の感覚が二人にとっては違うのかと。これで関係にヒビが入るなんてことはありませんが、家族以外の人だったらどうなるんだろうと想像すると少しだけ怖いです。

 コロナ禍の時ではないけれど、感覚の違いで驚いたエピソードを一つ紹介します。
 大学生の頃、友人とお昼ご飯を食べていた時、清掃員の方が近くで掃除機をかけ始めました。すると、友人は食べるのをやめて怒ったのです。「ご飯食べている人の傍で掃除機をかけるなんてありえない!」と。私は全然気にならなかったのですが、友人にとっては怒るほど気になることだったのです。


 「清潔のマイルール」を考えていくと、人の価値観はそれぞれであるということに行き着くなと思っています。そして、「食事」という場面で違いに気づくことが多いです。
 昔、「食で人はできている」と聞いたことがあります。その当時は何のことだか分からなかったですが、今なら分かるような…そんな気がします。
 よく考えてみれば、「食べる前に手を拭く」は食事をする時の基本です。子どもの頃に教えられた基本的なこと。そのことをコロナ禍は思い出されてくれました。それと同時に、様々な価値観を持った人がいるということも改めて感じました。
 様々な人がいれば、考えの違う人がいて当然です。私は常に自分を大切にしたいし、相手も大切にしたいと思っています。人と向き合い、人を知り、思いやり、そんな中で私のマイルールは回っています。


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