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こなごなに砕かれた 鏡の上にも

火曜日は、8回目のピアノのレッスンでした。
遅刻しそうになり、ピアノ教室にギリギリで到着。先生と少しお喋りして、レッスン開始〜。この日もいつも通り、音階から始めました。音階→バーナムをやりました。

レッスン途中で、先生がクリアファイルから教材を出す時に、チラッと楽譜が見えました。それは、千と千尋の神隠しの「いつも何度でも」の楽譜でした。

私(「いつも何度でも」を弾く生徒さんがいるのかなぁ。羨ましいなぁ)

と、ぼんやり思っていました。

そして、バーナムの後は、曲のレッスンに入りました。レッスン課題は、「ふるさと」でした。うーさーぎーおーいし♪の曲です。(全然関係のない話ですが、私大人になるまで、兎追いし を ウサギ美味しい、だと思ってました笑)。「ふるさと」は、曲の強弱などを教えて頂きました。

先生は、レッスンを始めて間もない私に合った教本を探って下さってるのか、色々な教本から、曲を抜粋して教えてくれます。海外の歌、日本の童謡、クラシックの入門者向けの曲を今までレッスンで習ってきました。毎回、先生のチョイスが難易度的にも、曲の好み的にも絶妙に良くて、毎回新しい曲にワクワクしていました。

私(今日は、どんな曲かなぁ〜わくわく)

と思っていると、

先生「今日は、こんな楽譜を用意してみたんですけど…」

それは、先程見た「いつも何度でも」の楽譜でした。私向けの楽譜だったんだ!と感動しました。

私「あぁー!私、この曲大好きなんですよー!!めっちゃ良い曲ですよねー!!」

先生「そうなんですか〜!良かったですー!」

先生がお手本を見せてくれます。

私(うーん、やっぱり素敵な曲だ〜)

ここで、レッスン時間が終わりました。

私「ありがとうございました〜」

レッスン後も「いつも何度でも」のお陰で、なんとなくウキウキしました。

私(そうだー、カフェに寄って行こう〜)

教室から少し車を走らせて、カフェに行きました。楽譜とレッスンで学んだことを記録してるレッスンノートを持って、カフェに入ります。

まずは、その日のレッスンで学んだことをノートにまとめます。その後、「いつも何度でも」の楽譜をしみじみと見ました。この曲は、私を支えてくれた曲です。

二十代の初め、私は海外に少し留学していました。そして、留学先で突然大きな病気を発症しました。日本に帰国しようにも、病状が不安定過ぎて、飛行機にも乗れず、留学先の国の病院で入院していました。やっと日本に帰って来ても、病気と闘い続けました。正直、もうボロボロでした。

でも、そんな私にも良い事がありました。

それは、姉の結婚です💕姉は、結婚式にピアノを演奏したいと思ったようで、ジブリ好きの姉の選んだ曲が、「いつも何度でも」でした。姉に勧められて、当時、私も曲を聴いてみました。そして、とても感動しました。

特に歌詞の「こなごなに砕かれた 鏡の上にも 新しい景色が 映される」という所が大好きでした。23歳のボロボロだった私を救ってくれた思い出の曲です。

その後もかなり色々あったのですが、苦境のその度に形を変えて、この曲が現れるのです。

その事に思いを馳せて、なんだか、ジーンときてしまいました涙。

私(ここは、カフェだから、泣いたらいけない!)

と思い、グッと堪えて、涙目の私でした。

きっと、音楽が好きな人は、思い入れのある曲があるんじゃないかなぁー。

この曲と再び巡り会えたご縁を大事にして、音楽・人生を楽しんでいきたいと思います!


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