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読書感想文。怪談 怖気帳死人坂を読み終えて

黒木あるじさん 著
竹書房 発行

黒木あるじさんがイベントなどで蒐集なされたり、急に呼び止められた中で聞いたお話をご紹介なされております。
このシリーズ好きで読みながら思うのは、読んでる。というより聴いてる。って感じですね。
どこで。こちらの性別の。この年代の方が。こんな経験をした。こういうお話を聞いた。
という情報があるだけで、没入感凄いんだなぁ。って。
お話が上手い方、説明が上手い方ってこういう情報を踏まえてお話されてるので初歩の初歩。なんでしょうね。
ただ、全然違う。

実話なので、変なオチもないし、聞いたからと言って納得ができずに「どういう事?」ってモヤモヤする人もいると思うんですが、実話怪談。または不思議な話。ってそんなもんなんですよね。
話を戻すと、聴いてる。と思うのは、さっき言った情報の割合が大きいんです。話者さんのイメージがしやすくて、身近の人や自分の出会った人物像に当てはめやすいのが個人的に一番の理由に感じます。

怖い話を体験した方や伝えられた方。って内に秘めておくのが無理ではないのかな。って思うんですよ。シンプルに「こういう事あったんだ・・」って話したり、誰かに話すことで自分なりの答えを探そうとしたり。どちらでも話すことで、気持ちが軽くなるんですけども。
言い方変えたり、個人的な感想にまたなるんですが「怪談や怪異。というのは、人から人へ渡りたがってるのでは?」と、心霊現象否定派の私も思っちゃう。そんな文章力というか、説得力。世界観がこの一冊にありますね。

決めに来る時はしっかりって、感じで好きです。

以上です。ありがとうございました。


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