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イチゴのケーキしか選べない世界

みんな大好きイチゴケーキ。

それが毎日だったらどうだろう?

まぁでもこれはちょっと極論か。
「それは嫌に決まってるじゃん!」を引き出したいがためのしょーもない質問をしてしまいました。

それではこれではどうだろう?

たまたま立ち寄ったケーキ屋。そこのショーケースの中にはイチゴのケーキのみ。

つまり

「1つしか選べない」

という状態。


やはりショーケースの中には10種類以上のケーキがあって欲しい。

例えそこで毎回イチゴのケーキしかいつも選ばなかったとしても
「自分が選んでいる」ということが、同じ結果だったとしても全く違う。


「選べない」という状態はしんどい。
自分にとって、自分を癒す考えがあったとしても「それしかない」という状態は本当にしんどい。

これは依存症の原理に近い。
アルコール「も」飲むだったら健康的かもしれませんが
アルコール「しかない」だったら依存症への一歩です


心理療法の中で「認知療法」というものがあります。
認知とは「考えやイメージ」のことです。
不安や落ち込みにつながりやすい自分の考えを発見することがスタートになります。

例えば、仕事で失敗した時に
「俺は何をやってもダメだ」
という風にしか考えられない状態。うつ病などではこういう考えが顕著になります。

認知療法ではネガティブな「俺は何をやってもダメだ」という考え以外の視点を見つけていく、という方法を取ります(すごく簡単に説明していますが)

しかしここで大切なことがあります。
それは「俺は何をやってもダメだ」という考えを否定しているわけではないということ。
そう考えてはいけない、ということではないということです。

元気だった頃は、あなたは数ある「考え」の中から色々と自分のためになる考えを選べたはずです。
同じように仕事のミスをしたとしても

「あの上司が悪いんだ!」
「こんなミスをしやすい労働環境が悪い!」
「次から失敗しないように対策を練ろう!」
「ミスが起きにくいように人に手伝ってもらう!」
「この分野は自分の苦手分野だったかも」
「俺は何をやってもダメだ」
‥‥etc

このように数ある考えから、自分で選んでいたはずです。

しかし、うつ病などメンタルの疾患には視野を狭くする現象が起きます。
以前のように考えの幅が広くなっていかない、まるで選択肢は1つしかないように思えてくる。

この場合
「あの上司が悪いんだ」だけになると、人間関係がうまくいかないでしょう。どの考えがいいとか悪いとか、優劣はないんです。


あなたの抱いた考えはどんなものであれ否定することはありません。
それはそれとして、今自分がイチゴケーキしか選べない状態になっていないか?
他にも選択肢があった上でその選択をしているのかチェックしてみてください。
あなたの考えを無理に変える必要はありません。それだけは忘れないでいてくださいね。


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