高級感のない対人支援

昔は「たった◯回で驚きの効果!」みたいなカウンセリングの技法だったり、手法にとても高級なものを感じていた時期がある。

やっぱり数回で辛さがなくなるのがいいよね
ずっと支援者と会い続けなきゃいけないのはどうなのかな

みたいな思考だった。

けど、
精神科病院やクリニック
精神科救急の現場
学校や企業の臨床など、色んな臨床現場を経験すると

結局「人と人が話し合うこと」「人生の色んなことについて話し合える相手がいる」これが究極奥義なんじゃないかと思った

とっても素人っぽく聞こえるかもしれないし
高級感のない支援だと思うが

風邪は一度治ってもまた引くし
骨だって何度も折れるし
依存症もスリップする時がくるし
双極性障害の波も続くし
統合失調症の幻聴とも付き合い続ける必要があるし
一度治ったら未来永劫そのままなんて病気この世に1つもない

多くの悩みは人生をかけて悩み続けているものなんだ

何かテクニック的なものをもってして支援出来ているつもりになっていた時期もあったかもしれない

面談を終了したら、その後の人生は見えないから、なんとなく支援者には「その後、健康な日が続きました」みたいに見えていたのかもしれない

様々な現場で様々な人と会ってきた今

こうした幻想はもうない。

何度も会い
根気強く、すぐに解決できないモヤモヤしたものを一緒にあーでもないこーでもないと話合い続ける
そこに本の少し、心理・社会的な専門知識が役に立つ時がある

こんな感じが
現時点で私が考える対人支援の形かな

本当に色んな現場を見てきたので
教科書的なものは信じられなくなってきているのかも。笑

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